tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

2021-01-01から1年間の記事一覧

『かがみの孤城』辻村深月

かがみの孤城 上 (ポプラ文庫 つ 1-1)作者:辻村 深月発売日: 2021/03/05メディア: 文庫かがみの孤城 下 (ポプラ文庫 つ 1-2)作者:辻村 深月発売日: 2021/03/05メディア: 文庫 学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の…

『祈りのカルテ』知念実希人

祈りのカルテ (角川文庫)作者:知念 実希人発売日: 2021/02/25メディア: 文庫 諏訪野良太は、純正会医科大学附属病院の研修医。初期臨床研修中で、内科、外科、小児科、産婦人科など、様々な科を回っている。ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送され…

2021年5月の注目文庫化情報

5/7:『昨日がなければ明日もない』 宮部みゆき (文春文庫) 5/21:『みかんとひよどり』 近藤史恵 (角川文庫) ゴールデンウイークも終わり、花粉も落ち着いて気持ちのいい季節になりました。 季節に反して気分的にはすっきりしない自粛生活の日々が続きます…

『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』倉知淳

豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件 (実業之日本社文庫)作者:倉知 淳発売日: 2021/02/05メディア: 文庫 戦争末期、帝國陸軍の研究所で、若い兵士が倒れていた。屍体の周りの床には、なぜか豆腐の欠片が散らばっていた。どう見ても、兵士は豆腐の角に頭を…

『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』辻真先

深夜の博覧会 (昭和12年の探偵小説) (創元推理文庫)作者:辻 真先発売日: 2021/01/28メディア: 文庫 昭和12年(1937年)5月、銀座で似顔絵描きをしながら漫画家になる夢を追いかける那珂一兵のもとを、帝国新報(のちの夕刊サン)の女性記者が訪ねてくる。開催中…

『ブロードキャスト』湊かなえ

ブロードキャスト (角川文庫)作者:湊 かなえ発売日: 2021/01/22メディア: 文庫 町田圭祐は中学時代、陸上部に所属し、駅伝で全国大会を目指していたが、3年生の最後の県大会、わずかの差で出場を逃してしまう。その後、陸上の強豪校、青海学院高校に入学した…

2021年4月の注目文庫化情報

4/6:『彼女は頭が悪いから』 姫野カオルコ (文春文庫) 4/6:『神のふたつの貌』 貫井徳郎 (文春文庫) 4/7:『百貨の魔法』 村山早紀 (ポプラ文庫) 4/16:『ひと』 小野寺史宜 (祥伝社文庫) 4/20:『アンド・アイ・ラブ・ハー 東京バンドワゴン』 小路幸也 (…

『風神の手』道尾秀介

風神の手 (朝日文庫)作者:道尾 秀介発売日: 2021/01/07メディア: 文庫 遺影専門の写真館「鏡影館」。その街を舞台に、男子小学生から死を目前に控えた老女まで、様々な人物たちの人生が交差していく――。 数十年にわたる歳月をミステリーに結晶化する、技巧と…

『インフルエンス』近藤史恵

インフルエンス (文春文庫 こ 34-6)作者:近藤 史恵発売日: 2021/01/04メディア: 文庫 大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨。同じ団地に住む里子が、家族内で性虐待を受けていたことを知り、衝撃を受ける。助けられなかったという自責の念を胸に抱えたま…

2021年3月の注目文庫化情報

3/5:『かがみの孤城 (上)(下)』 辻村深月 (ポプラ文庫) 3/12:『おまじない』 西加奈子 (ちくま文庫) 3/24:『魔力の胎動』 東野圭吾 (角川文庫) だんだん暖かい日が増えてきて、日も長くなってきました。 年度末で慌ただしい時期ですが、読書の時間はしっ…

『新章 神様のカルテ』夏川草介

新章 神様のカルテ (小学館文庫)作者:草介, 夏川発売日: 2020/12/08メディア: 文庫 栗原一止は、信州松本に住む実直にして生真面目な内科医である。「二十四時間、三百六十五日対応」の本庄病院を離れ、最先端の医療を行う信濃大学病院に移り早二年。患者六…

『コロッサスの鉤爪』貴志祐介

コロッサスの鉤爪 (角川文庫)作者:貴志 祐介発売日: 2020/11/21メディア: 文庫 何者かに海中深くへ引きずり込まれた元ダイバー。無残な遺体には鉤爪で付けられたかのような不審な傷が残されていた。現場は、ソナーで監視され、誰も近づけないはずの“音の密室…

『ミステリークロック』貴志祐介

ミステリークロック (角川文庫)作者:貴志 祐介発売日: 2020/11/21メディア: 文庫 人里離れた山荘での晩餐会。招待客たちが超高級時計を巡る奇妙なゲームに興じる最中、山荘の主、森怜子が書斎で変死を遂げた。それをきっかけに開幕したのは命を賭けた推理ゲ…

『さざなみのよる』木皿泉

さざなみのよる (河出文庫)作者:木皿泉発売日: 2020/11/05メディア: 文庫 富士山の間近でマーケットストア「富士ファミリー」を営む、小国家三姉妹の次女・ナスミ。一度は家出をし東京へ、のちに結婚し帰ってきた彼女は、病気のため43歳で息をひきとるが、そ…

2021年2月の注目文庫化情報

2/5:『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』 倉知淳 (実業之日本社文庫) 2/9:『小萩のかんざし いとま申して』 北村薫 (文春文庫) 2/25:『祈りのカルテ』 知念実希人 (角川文庫) 2/27:『ペインレス (上)(下)』 天童荒太 (新潮文庫) 2/27:『鳥居の密…

『ヴェネツィア便り』北村薫

ヴェネツィア便り (新潮文庫)作者:北村 薫発売日: 2020/10/28メディア: 文庫 「もし、あなたがこれを読む時、ヴェネツィアがもうないなら、これは、水の底から届いた手紙ということになります」「ヴェネツィアは、今、輝く波に囲まれ、わたしの目の前にあり…

『崩れる脳を抱きしめて』知念実希人

崩れる脳を抱きしめて (実業之日本社文庫)作者:知念 実希人発売日: 2020/10/08メディア: 文庫 広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性ユカリと出会う。外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる碓氷。心に傷をもつふたりは次第…

『宿命と真実の炎』貫井徳郎

宿命と真実の炎 (幻冬舎文庫)作者:貫井 徳郎発売日: 2020/10/07メディア: 文庫 幼き日に、警察に運命を狂わされた誠也とレイ。大人になった二人は、彼らへの復讐を始める。警察官の連続死に翻弄される捜査本部の女性刑事・高城理那は、かつて“名探偵”と呼ば…

2021年1月の注目文庫化情報

1/4:『インフルエンス』 近藤史恵 (文春文庫) 1/7:『風神の手』 道尾秀介 (朝日文庫) 1/15:『W県警の悲劇』 葉真中顕 (徳間文庫) 1/22:『ブロードキャスト』 湊かなえ (角川文庫) 1/22:『罠』 深木章子 (角川文庫) 1/29:『深夜の博覧会 昭和12年の探偵…

MY BEST BOOKS OF THE YEAR 2020

あけましておめでとうございます! 昨年は誰にとっても大変な年だったと思いますが、今年は明るい光が差す1年になることを祈っています。 さて、毎年年末に投稿していた、私の年間読了本ベスト10発表企画ですが、2020年分はこうして年明けにタイミングを変更…