tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『スモールワールズ』一穂ミチ

スモールワールズ (講談社文庫)作者:一穂 ミチ講談社Amazon 夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人ーー書下ろし掌編を加えた、七つの「小さな世界」。生きてゆくなかで抱える小さな喜び、もどかしさ、苛立ち、諦めや希望を丹念に掬い集…

『アンソロジー 嘘と約束』アミの会

アンソロジー 嘘と約束 (光文社文庫 あ 61-2)光文社Amazon 実力派の女性作家集団「アミの会」による書き下ろしアンソロジー。今作のテーマは「噓と約束」。テーマは統一でも、アレンジは多様多彩。人の世の温かさ、不思議さからほろ苦さまで、それぞれの作家…

『ナイフをひねれば』アンソニー・ホロヴィッツ / 山田蘭 (訳)

ナイフをひねれば (創元推理文庫)作者:アンソニー・ホロヴィッツ東京創元社Amazon 「われわれの契約は、これで終わりだ」探偵ホーソーンに、彼が主人公のミステリを書くのに耐えかねて、わたし、作家のホロヴィッツはこう告げた。その翌週、ロンドンで脚本を…

『夜明けのすべて』瀬尾まいこ

夜明けのすべて (文春文庫 せ 8-5)作者:瀬尾 まいこ文藝春秋Amazon PMS(月経前症候群)で感情を抑えられない美紗。パニック障害になり生きがいも気力も失った山添。 友達でも恋人でもないけれど、互いの事情と孤独を知り同志のような気持ちが芽生えた二人は、…

2023年11月の注目文庫化情報

11/8:『汚れた手をそこで拭かない』 芦沢央 (文春文庫) 11/9:『ヒトコブラクダ層戦争 (上)(下)』 万城目学 (幻冬舎文庫) 11/14:『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』 東野圭吾 (光文社文庫) 11/15:『invert 城塚翡翠倒叙集』 相沢沙呼 (講談社文…