tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン』小路幸也

グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン (集英社文庫)作者:小路 幸也集英社Amazon 曽孫の研人も高校を卒業し、バンド〈TOKYO BANDWAGON〉の活動に専念するようです。御縁もありまして、アルバムのレコーディングはイギリスで行える幸運に恵…

『クスノキの番人』東野圭吾

クスノキの番人 (実業之日本社文庫)作者:東野 圭吾実業之日本社Amazon 恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。 そこへ弁護士が現れ、依頼人に従うなら釈放すると提案があった。 心当たりは…

『少年と犬』馳星周

少年と犬 (文春文庫)作者:馳 星周文藝春秋Amazon 傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった――。 2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正…

2023年5月の注目文庫化情報

5/16:『薔薇のなかの蛇』 恩田陸 (講談社文庫) 5/19:『水を縫う』 寺地はるな (集英社文庫) 5/25:『52ヘルツのクジラたち』 町田そのこ (中公文庫) 5/29:『八月の銀の雪』 伊与原新 (新潮文庫) 5/29:『正欲』 朝井リョウ (新潮文庫) 寒くもなく暑くもな…

『蝉かえる』櫻田智也

蝉かえる (創元推理文庫)作者:櫻田智也東京創元社Amazon 全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていた──。16年前、災害ボランティ…