tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『未来』湊かなえ

未来 (双葉文庫)作者:湊 かなえ双葉社Amazon 「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。あなたはきっと、これはだれかのイタズラではないかと思っているはず。だけど、これは本物の未来からの手紙なのです」 ある日突然、少女に届いた一通の…

『いつかの岸辺に跳ねていく』加納朋子

いつかの岸辺に跳ねていく (幻冬舎文庫)作者:加納 朋子幻冬舎Amazon 俺の幼馴染・徹子は変わり者だ。道ばたで突然見知らぬ人に抱きついたり、俺が交通事故で入院した時、事故とは全く関係ないのに、なぜか枕元で泣いて謝ったり。合格間違いなしの志望校に落…

『夏物語』川上未映子

夏物語 (文春文庫 か 51-5)作者:川上 未映子文藝春秋Amazon 大阪の下町で生まれ小説家を目指し上京した夏子。38歳の頃、自分の子どもに会いたいと思い始める。子どもを産むこと、持つことへの周囲の様々な声。そんな中、精子提供で生まれ、本当の父を探す逢…

『3月のライオン (16)』羽海野チカ

3月のライオン 16 (ヤングアニマルコミックス)作者:羽海野 チカ白泉社Amazon 12月。 年末に向けて、冬が本気を出して来る季節。クリスマス。そして年越し。 川本家で過ごす3年目のお正月は、ジグソーパズルを皆で囲んで。 時に惑いながらも、あたたかな幸せ…

2021年10月の注目文庫化情報

10/6:『ダンデライオン』 中田永一 (小学館文庫) 10/6:『猫はわかっている』 村山由佳 ほか (文春文庫) 10/7:『フーガはユーガ』 伊坂幸太郎 (実業之日本社文庫) 今年もあと3か月を切り、時の経つのは早いものだとため息が出ます。 今月は伊坂さんの作品…

『氷獄』海堂尊

氷獄 (角川文庫)作者:海堂 尊KADOKAWAAmazon 「私が絞首台に吊されるその時、日本の正義は亡びるのです」。新人弁護士・日高正義が初めて担当する事件は、2年前、手術室での連続殺人として世を震撼させた「バチスタ・スキャンダル」だった。被疑者の黙秘に苦…