tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

2024-01-01から1年間の記事一覧

『命の砦』夏川草介

命の砦 (小学館文庫 な 13-9)作者:夏川 草介小学館Amazon 敷島寛治は長野県信濃山病院に勤務する四十二歳の消化器内科医である。令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊するクルーズ船内のコロナ患者を受け入れることを決めた。呼吸器内科医も感染症専門医…

『香君』上橋菜穂子

香君1 西から来た少女 (文春文庫 う 38-2)作者:上橋 菜穂子文藝春秋Amazon香君2 西から来た少女 (文春文庫 う 38-3)作者:上橋 菜穂子文藝春秋Amazon香君3 遥かな道 (文春文庫 う 38-4)作者:上橋 菜穂子文藝春秋Amazon香君4 遥かな道 (文春文庫 う 38-5)作者:…

『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。』青柳碧人

赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。 (双葉文庫 あ 66-06)作者:青柳 碧人双葉社Amazon 大ヒット作『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』の第2弾が登場! ――おじさんにクッキーとワインを届ける途中、赤ずきんはピノキオの右腕を拾いました。 実はピノ…

2024年12月の注目文庫化情報

12/4:『香君 4 遥かな道』 上橋菜穂子 (文春文庫) 12/6:『ペッパーズ・ゴースト』 伊坂幸太郎 (朝日文庫) 12/10:『愚かな薔薇 (上)(下)』 恩田陸 (徳間文庫) 12/11:『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬 (ハヤカワ文庫JA) あっという間に2024年も最後の月…

『死はすぐそばに』アンソニー・ホロヴィッツ / 山田蘭 (訳)

死はすぐそばに (創元推理文庫)作者:アンソニー・ホロヴィッツ東京創元社Amazon テムズ川沿いの高級住宅地リヴァービュー・クロースで、金融業界のやり手がクロスボウの矢を喉に突き立てられて殺された。昔の英国の村を思わせる敷地で住人たちが穏やかに暮ら…

『赤と青とエスキース』青山美智子

赤と青とエスキース (PHP文芸文庫)作者:青山 美智子PHP研究所Amazon 2022年本屋大賞第2位! 二度読み必至の感動作、待望の文庫化。 メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始め…

『透明な螺旋』東野圭吾

透明な螺旋 (文春文庫 ひ 13-14)作者:東野 圭吾文藝春秋Amazon 南房総沖に、男の銃殺死体が浮かんだ。同時に、男の行方不明者届を出していた同居人の女が行方をくらませた。捜査にあたった草薙と内海薫はその過程で、思いがけず湯川学の名前に行きつく。草薙…

KOBUKURO 25TH ANNIVERSARY TOUR 2024 "QUARTER CENTURY" @Asueアリーナ大阪 (11/10)

コブクロ結成25周年を記念する全国ツアーのファイナル公演に参加してきました。 8月から始まったツアーの最後なので、チケットを取った時はまだまだ先だという感じでしたが、意外とあっという間でしたね。 今回はツアーの途中である9月4日にツアータイトルに…

『子宝船 きたきた捕物帖(二)』宮部みゆき

『子宝船』 きたきた捕物帖(二) (PHP文芸文庫)作者:宮部 みゆきPHP研究所Amazon 「持つ者は子宝に恵まれる」と江戸で評判の宝船の絵。しかし赤子を失ったある家の宝船の絵から、弁財天が消えたという。 深川の富勘長屋に住み、岡っ引き修業に励む北一は、噂…

2024年11月の注目文庫化情報

11/6:『命の砦』 夏川草介 (小学館文庫) 11/6:『香君 (3) 遥かな道』 上橋菜穂子 (文春文庫) 11/6:『中野のお父さんの快刀乱麻』 北村薫 (文春文庫) 11/6:『米澤屋書店』 米澤穂信 (文春文庫) 11/12:『死神と天使の円舞曲』 知念実希人 (光文社文庫) 1…

『残照の頂 続・山女日記』湊かなえ

残照の頂 続・山女日記 (幻冬舎文庫 み 23-3)作者:湊 かなえ幻冬舎Amazon 亡き夫への後悔を抱く女性と、人生の選択に迷う会社員。失踪した仲間と、共に登る仲間への、特別な思いを胸に秘める音大生。娘の夢を応援できない母親と、母を説得したい山岳部の女子…

『方舟』夕木春央

方舟 (講談社文庫 ゆ 10-3)作者:夕木 春央講談社Amazon 友人と従兄と山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った家族と地下建築「方舟」で夜を過ごすことになった。翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれ、水が流入しはじめた。 いずれ「方舟」は水…

『シャルロットのアルバイト』近藤史恵

シャルロットのアルバイト (光文社文庫 こ 34-9)作者:近藤史恵光文社Amazon シャルロットは七歳の雌のジャーマンシェパード。若くして警察犬をリタイアし、今は私たち “新米飼い主”夫婦とのんびり暮らしている。お利口だけど甘えん坊、人にも犬にもフレンド…

『やさしい猫』中島京子

やさしい猫 (中公文庫 な 64-3)作者:中島 京子中央公論新社Amazon 家族三人で暮らしたい、ただそれだけの望みを叶えるのがこんなに難しいなんて シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。娘のマヤも面倒見のいい…

2024年10月の注目文庫化情報

10/4:『廃遊園地の殺人』 斜線堂有紀 (実業之日本社文庫) 10/10:『罪の境界』 薬丸岳 (幻冬舎文庫) 10/29:『邯鄲の島遥かなり (中)』 貫井徳郎 (新潮文庫) 10月に入ったのにまだ気温が高いですね。 読書の秋本番という気分にもまだなれず。 一体いつにな…

『くらのかみ』小野不由美

くらのかみ (講談社文庫 む 81-10)作者:小野 不由美講談社Amazon 行者に祟られ、座敷童子に守られているという古い屋敷に、後継者選びのため親族一同が集められた。 この家では子どもは生まれても育たないという。 夕食時、後継ぎの資格をもつ者のお膳に毒が…

『爆弾』呉勝浩

爆弾 (講談社文庫 こ 90-6)作者:呉 勝浩講談社Amazon 東京中に爆弾。怪物級ミステリー! 自称・スズキタゴサク。 取調室に捕らわれた冴えない男が、突如「十時に爆発があります」と予言した。 直後、秋葉原の廃ビルが爆発。 爆破は三度、続くと言う。 ただの…

Mr.Children tour 2024 miss you arena tour @大阪城ホール (9/19)

*前半は曲名ネタバレなし (演出は少しネタバレあり)、後半は曲名ネタバレあります。曲名ネタバレ前に警告あり。 大阪城ホール夕景 幸運なことにチケットが舞い降りたので行ってきました、大阪城ホール! ミスチルのライブは昨年~今年初めに開催されていた…

『ある晴れた夏の朝』小手鞠るい

ある晴れた夏の朝 (文春文庫 こ 43-4)作者:小手鞠 るい文藝春秋Amazon ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下について、あなたはどう考えますか? 原爆が投下されてから数十年後、原爆肯定派と否定派に分かれた討論会がアメリカで開かれた。 日系アメリカ人のメイ…

『#真相をお話しします』結城真一郎

#真相をお話しします(新潮文庫)作者:結城真一郎新潮社Amazon 島育ちの仲良し小学生四人組。あの日「ゆーちゅーばー」になることを夢見た僕らの末路は……(「#拡散希望」)。マッチングアプリでパパ活。リモート飲み会と三角関係。中学受験と家庭教師。精子提…

2024年9月の注目文庫化情報

9/4:『透明な螺旋』 東野圭吾 (文春文庫) 9/4:『香君 西から来た少女 (1)(2)』 上橋菜穂子 (文春文庫) 9/4:『ショートケーキ。』 坂木司 (文春文庫) 9/6:『赤と青とエスキース』 青山美智子 (PHP文芸文庫) 9/11:『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う…

『夜が明ける』西加奈子

夜が明ける (新潮文庫 に 24-3)作者:西 加奈子新潮社Amazon 15歳のとき、俺はアキに出会った。191センチの巨体で、フィンランドの異形の俳優にそっくりなアキと俺は、急速に親しくなった。やがてアキは演劇を志し、大学を卒業した俺はテレビ業界に就職した。…

『カミサマはそういない』深緑野分

カミサマはそういない (集英社文庫)作者:深緑 野分集英社Amazon 変な予感がするんだ。 扉の向こうで、何か恐ろしいものが、僕を待っている気がして――。 ミステリ、ホラー、SF……さまざまな終末的世界の絶望と、微かな光を描く異色の短編集。この物語に、救い…

『君の顔では泣けない』君嶋彼方

君の顔では泣けない (角川文庫)作者:君嶋 彼方KADOKAWAAmazon 高校1年生の坂平陸は、ある日突然クラスメイトの水村まなみと体が入れ替わってしまう。どうやら一緒にプールに落ちたことがきっかけのようだ。突然のことに驚き、戸惑いながらも入れ替わったこと…

『ドキュメント』湊かなえ

ドキュメント (角川文庫)作者:湊 かなえKADOKAWAAmazon 事故に遭って陸上競技をあきらめた圭祐は、ひょんなことから放送部に入部する。3年生の引退後、仲間たちとともにコンテストに挑むことになった。偶然手に入れたドローンを武器にテレビドキュメント部門…

2024年8月の注目文庫化情報

8/7:『シャルロットのアルバイト』 近藤史恵 (光文社文庫) 8/8:『残照の頂 続・山女日記』 湊かなえ (幻冬舎文庫) 8/9:『方舟』 夕木春央 (講談社文庫) 8/9:『子宝船 きたきた捕物帖』 宮部みゆき (PHP文芸文庫) 灼熱の日々が続きますね。 もうこの時期…

『黒牢城』米澤穂信

黒牢城 (角川文庫)作者:米澤 穂信KADOKAWAAmazon 本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知…

『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』宮部みゆき

よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続 (角川文庫)作者:宮部 みゆきKADOKAWAAmazon 江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。話はけっして外には漏らさない。聞き手を務める小旦那の富次郎は、従妹である…

2024年7月の注目文庫化情報

7/9:『ある晴れた夏の朝』 小手鞠るい (文春文庫) 7/11:『砂嵐に星屑』 一穂ミチ (幻冬舎文庫) 7/12:『くらのかみ』 小野不由美 (講談社文庫) 7/12:『爆弾』 呉勝浩 (講談社文庫) 7/19:『サマーゴースト』 乙一 (集英社文庫) 7/22:『やさしい猫』 中島…

『俺ではない炎上』浅倉秋成

俺ではない炎上 (双葉文庫 あ 71-01)作者:浅倉 秋成双葉社Amazon 外回り中の営業部長・山縣泰介に緊急の電話が入った。「とにかくすぐ戻れ!」どうやら泰介が「女子大生殺害犯」であるとされて、すでに実名、写真付きでネットに素性が晒され、大炎上している…