tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『二百十番館にようこそ』加納朋子

二百十番館にようこそ (文春文庫 か 33-9)作者:加納 朋子文藝春秋Amazon 就活に失敗し、オンラインゲーム三昧の「俺」。親に愛想を尽かされた末に送り込まれたのは、離島の薄汚れた建物だった。考えた末、下宿代目当てでニートたちを募って“共同生活”を送る…

『やさしい共犯、無欲な泥棒』光原百合

やさしい共犯、無欲な泥棒 珠玉短篇集 (文春文庫 み 34-3)作者:光原 百合文藝春秋Amazon 尾道に生まれ育ち少女の頃から「ミステリ」と「メルヘン」を愛した光原百合は、やがて英文学研究者となり、故郷で教鞭をとりつつ創作を続けた。 惜しまれながら亡くな…

『3月のライオン (17)』羽海野チカ

3月のライオン 17 (ヤングアニマルコミックス)作者:羽海野チカ白泉社Amazon 島田研の弟分同士であり、ライバルである二人の、白熱の対局――獅子王戦・決勝トーナメント:零VS二海堂戦!! 奇策と取れるような手を繰り出す零に対し、あくまでも堅実に正攻法を…

『推し、燃ゆ』宇佐見りん

推し、燃ゆ (河出文庫)作者:宇佐見 りん河出書房新社Amazon 「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」。高校生のあかりは、アイドル上野真幸を解釈することに心血を注ぎ、学校も家族もバイトもうまくいかない毎日をなんとか生きている。そんなある日、推しが…

2023年9月の注目文庫化情報

9/5:『琥珀の夏』 辻村深月 (文春文庫) 9/5:『夜明けのすべて』 瀬尾まいこ (文春文庫) 9/5:『星のように離れて雨のように散った』 島本理生 (文春文庫) 9/11:『ナイフをひねれば』 アンソニー・ホロヴィッツ / 山田蘭・訳 (創元推理文庫) 9/13:『もし…

『オルタネート』加藤シゲアキ

オルタネート (新潮文庫 か 93-3)作者:加藤 シゲアキ新潮社Amazon 高校生限定のマッチングアプリが必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、3人の若者の運命が、鮮やかに加速していく――。恋とは、友情とは、家族とは、人と“繋がる”とは何か。悩み、傷つ…