tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『カエルの小指 a murder of crows』道尾秀介

カエルの小指 a murder of crows (講談社文庫)作者:道尾 秀介講談社Amazon 「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」 詐欺師から足を洗い、実演販売士として生きる道を選んだ武沢竹夫に、訳ありの中学生・キョウからとんでもない依頼が。 母親が残酷な詐欺被害に…

『うつくしが丘の不幸の家』町田そのこ

うつくしが丘の不幸の家 (創元文芸文庫 LA-ま 1-1)作者:町田 そのこ東京創元社Amazon 築21年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。美容師の美保理にとって、これから夫の譲と暮らすこの家は、夢としあわせの象徴だった。朝、店先を通りかかっ…

『イエロー・サブマリン 東京バンドワゴン』小路幸也

イエロー・サブマリン 東京バンドワゴン (集英社文庫)作者:小路 幸也集英社Amazon 堀田家は朽ち果てそうな日本家屋で「東亰バンドワゴン」という古書店を営んでおります。店主の勘一も米寿、曽孫の花陽も成人とおめでたい日を皆で祝うこともできました。作家…

『祝祭と予感』恩田陸

祝祭と予感 (幻冬舎文庫)作者:恩田 陸幻冬舎Amazon コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。菱沼が課題曲「春と修羅」を作曲するきっかけとなった忘れ得ぬ教え子への追憶「袈裟と鞦韆…

2022年6月の注目文庫化情報

6/7:『むらさきのスカートの女』 今村夏子 (朝日文庫) 6/7:『臨床の砦』 夏川草介 (小学館文庫) 6/7:『美しき愚かものたちのタブロー』 原田マハ (文春文庫) 6/10:『四畳半タイムマシンブルース』 森見登美彦/上田誠 (角川文庫) 6/10:『黒武御神火御殿 …

『いもうと』赤川次郎

いもうと (新潮文庫)作者:赤川 次郎新潮社Amazon 本当に、一人ぼっちになっちゃった……。大好きな姉・千津子に続いて母も亡くし、父は別の家庭へ。高校を出て就職し、中堅社員として働く実加の前に突然現れたのは、見知らぬ女の子だった! 『ふたり』から11年…