tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『私が彼を殺した』東野圭吾

私が彼を殺した (講談社文庫)

私が彼を殺した (講談社文庫)


容疑者はたった3人
さあ、メモと鉛筆を!


推理の材料は、すべてそろっている。
犯人を捜すのは、あなただ!


婚約中の男性の自宅に突然現れた1人の女性。
男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。
男は自分との関わりを隠そうとする。
醜い愛憎の果て、殺人は起こった。
容疑者は3人。
事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。
加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。

さあ、2004年が始まりました。
今年もたくさん本が読めたらいいな♪


今年初の読了本は東野圭吾の『私が彼を殺した』。
どちらかが彼女を殺した』同様、犯人の名前は最後まで明かされません。
そう、読者が推理する小説なのです!!
でも巻末に袋とじの解説がついていて、そこにヒントが示されているので、なんとか解答にはたどり着けるかと。
こういう本は一気に読まないと意味がないので、時間がたっぷりあるお正月に読めてよかったと思います。


『どちらかが〜』より容疑者がひとり増えた分難しくなっていました。
本文中の手がかりも、『どちらかが〜』はけっこう分かりやすく書かれていましたが、今回はさりげなくて読み飛ばしてしまいそうです。
しかもミスリードのわなも仕掛けられていたりして。
新年早々、いい頭の体操になりました。
こういう推理クイズみたいなものは好きで、小学生の時なんかよく図書館でそういう類の本を借りてたなぁ。
ぜひ東野さんにはさらに続編を書いて欲しいものです。