tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『白い犬とワルツを』テリー・ケイ

白い犬とワルツを (新潮文庫)

白い犬とワルツを (新潮文庫)


長年連れ添った妻に先立たれ、自らも病に侵された老人サムは、暖かい子供たちの思いやりに感謝しながらも一人で余生を生き抜こうとする。
妻の死後、どこからともなく現れた白い犬と寄り添うようにして。
犬は、サム以外の人間の前にはなかなか姿を見せず、声も立てない―真実の愛の姿を美しく爽やかに描いて、痛いほどの感動を与える大人の童話。

『スキップ』と一緒に買った『白い犬とワルツを』を一気に読了しました。
「泣ける!」と聞いていたのですが、残念ながら泣けませんでした。
あんまり感情移入できなかったしなあ。
もうちょっと歳がいったら感情移入できるのかもしれない。
今の私には老人(しかも男性)にはあんまり感情移入できないよ〜。


とはいえ主人公の老人サムの、亡き妻を思う気持ちにはじんと来るものがあったのは確かです。
死んでからも想ってくれる人がいるって幸せなことだと思います。
私も年取ってからもお互い想い合える人と結婚できたらいいなあ、なんて思ってしまうのでありました。


にしても、やっぱり私翻訳小説苦手です…(>_<)
どうして翻訳ものの日本語ってすんなり心に響いてこないんでしょうねぇ。
この際原書で読めばよかった…かも。
ところどころに挿入される、サムの日記の文章が妙に字間の空いた、ちょっと大きめの文字になっているのも謎でした。
読みにくいっちゅうの。
何か意図があってやったことなのでしょうか…。