tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』向山淳子ほか

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本


数ある言語の中で世界で一番簡単な言語「英語」は、日本語を習うよりずっとやさしい。
文法で覚える受験英語ではなく、英語そのものの仕組みを理解し使えるようになる新しいタイプの入門書。
この本のマスコット「ビッグファットキャット」が熟練度にあわせてどこからでもナビゲーションしてくれる。
何度も諦めかけていた人も今度こそ話せるようになる。

私は語学ができる人は無条件で尊敬しています。
私自身もずっと英語が好きで、勉強を続けてきて、外国語を身につけるということがどんなに大変で難しいことか、身をもって知っているから。
英会話スクールの広告にも隅のほうに小さな文字で「外国語の習得には不断の努力が必要です」と注意書きがされているように、いい学校や教材や教師に恵まれたとしても、結局は本人の努力次第なのです。


先週読了した『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』(向山淳子ほか)は、英語の習得は地道でしんどいものだという前提で、少しでも分かりやすく英語の文を読むコツを解説しようとする本です。
英語を身につけるいちばんいい方法は、とにかく英文をたくさん読むこと!と書かれているのに共感しました。
英会話スクールに通うよりもその方がいいと。
私の今までの勉強方法が肯定されている!!
すごくうれしかったし、自信がつきました。


英文を読むコツの解説は、基本的すぎてちょっと物足りないような気がしましたが、「今度こそ」英語を勉強しなおそう、という人たちのための本なのでしょうがないですね。
でも、多くの人がつまづく英文法を、文法用語を一切使わずに解説しているのがすばらしい。
こんな説明方法をもっと早く知っていれば、大学時代、塾講師のバイトで中学生たちに英文法をどうやって分かりやすく教えようか悩まずに済んだのに・・・。
ただ、やっぱりこの本はある程度英語を勉強してすでにある程度の知識がある大人向けなので、全く英語の素養がない中学1年生とかに同じ解説をしても理解できない部分もあるかもね。


ぜひ、「中級編」・「上級編」として続編を出して欲しいです。