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tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 6月号

6月号のインタビューは面白かったです!
何と言っても特集がアメリカ大統領選。
というわけで1人目・2人目はそれぞれバラク・オバマヒラリー・クリントンの両氏の大統領予備選出馬スピーチでした。
2人のスピーチを聞き比べてみると違いは一目瞭然。
私はどちらかというとクリントンさんのスピーチの方が好きです。
というのも、オバマさんのスピーチにははっきり言って内容がほとんどないのですね。
とにかく「アメリカの誇りを取り戻しましょう」「変革に向けて立ち上がりましょう」って呼びかけているだけ。
それに対して、クリントンさんは具体的に現在のアメリカで問題となっている事柄を挙げて、「私は○○を変えたい」と言っていて、とても主張が分かりやすいのです。
イラク戦争の終結、国民皆保険制度の実現、子どもの学力問題、経済格差問題、中国依存からの脱却…クリントンさんが挙げている、改革すべきアメリカの問題は日本のそれともかなり似通っているだけに共感が持てました。
この出馬スピーチだけ聞けば、私ならクリントンさんに投票するなぁ、きっと。
でも、それでもオバマさんの方が言葉に力があるんですね。
具体的な中身はなくても、とても力強くて雄々しい。
クリントンさんの言葉に力がないというわけでもないんですが、出馬宣言自体はとてもあっさりしていたクリントンさんに対し、「私はここに出馬を宣言します!」と力強く宣言し、リンカーンやキング牧師などアメリカの歴代の英雄を例に挙げて変革を訴えたオバマさんの勢いが勝利につながったのは分かるような気がしました。
クリントンさんがオバマさんの副大統領候補になることはないような気がしますが、2人とも同じ民主党の人間なんだから、協力して民主党政権の実現に邁進して欲しいものです。
…まぁ、この2人に限らず誰が大統領になったとしても、イラク戦争サブプライムローン問題の後始末は困難だと思いますが…。
それにしてもアメリカの政治家のスピーチは皆さん平易な言葉を選んで、適度な間を取って話されるので、とても聞き取りやすくていいですね。


3組目はトム・ハンクスさんとジュリア・ロバーツさんの共同インタビュー。
ハリウッドの人気俳優のお2人ですが、彼らが出演した「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」という実在の政治家を描いた映画のインタビューだったので、内容的にはオバマ&クリントンに続き政治の話がたくさん出てきていました。
一気にまくし立てるように話すトム・ハンクスと、落ち着いたトーンで分かりやすく話すジュリア・ロバーツの掛け合いが面白いインタビューでした。
特にトム・ハンクスはユーモアと茶目っ気たっぷり。
ところどころで笑わせてくれながらも、アメリカの福祉問題に話が及ぶと「アメリカの保険制度はおかしい」とはっきり自分の意見を主張するあたり、いかにもアメリカ人らしい感じがします。
ジュリア・ロバーツの方も、政治に関してはかなりはっきりした意見を持っているらしく、こうした有名人でも自分の支持政党や政治に関する意見を堂々と口に出して議論することができるのは、アメリカのいいところの一つだと思います。
政治にまつわる話というとなんだか堅苦しいような印象がつきまとってしまいますが、日本との比較で眺めてみるととても面白いものです。
勉強になりつつも、トム・ハンクスのユーモアあふれる語り口のおかげで楽しいインタビューでした。