tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 6月号

順調にリスニングCDをこなしています(^^)v
でも4月号のリニューアル以来ニュースのリスニングが少し減ってしまって、ちょっと物足りなくなったような気が…。


さて、今月のインタビュー1人目は、女優のアンジェリーナ・ジョリーさん。
この人は見るたびにセクシーだな〜と思います。
ブラッド・ピットさんと結婚して、2人の子どもができてお母さんになってもあまり母性を感じさせないというか、まだまだバリバリの「オンナ」って感じですよね。
でもインタビュー中ではいいお母さんぶりを感じさせる話が出てきて微笑ましかったです。
「私たちは恵まれている。育児において人に助けてもらうことができるだけの財力を持っているから」…な〜んて、さすがはセレブカップル…こんなこと言ってみたいわぁ。
自分たちの赤ちゃんの写真を自らメディアに売って、そのお金を慈善事業に使うあたりもこのカップルにしか無理というかなんと言うか。
そのバイタリティとパワーでこれからもバリバリ仕事をして、バリバリ奉仕活動をしてほしいものです。
しっかし英語は早口で聞き取りにくかった…(-_-;)


2人目は、夏目漱石村上春樹さんの作品の翻訳で知られる日本文学者、ジェイ・ルービンさん。
私も翻訳を勉強している(と言っても私が勉強しているのは文芸翻訳ではなく実務翻訳ですが)ので、ルービンさんのお話はうなずけるところがたくさんありました。
特に印象深かったのは、「翻訳は妥協だ」「翻訳は必要悪だ」「翻訳家は裏切り者だ」(これはイタリアの格言だそうです)「翻訳とは翻訳家による解釈にすぎない」などの言葉でした。
翻訳者や翻訳文学を好きな人にとっては手厳しい言葉が並んでいますが、どれも真実だと思います。
ルービンさんによると、翻訳によって失われてしまうものがたくさんあるとのことです。
例えば「水」を「water」と訳すと、その瞬間に「水」という日本語のことばが持っていた響きや語感は失われてしまう。
ビジネス文書の翻訳においてはこうしたことはあまり問題にはならないかもしれませんが、確かに文芸翻訳においてはこれは大きいのではないかと思います。
そもそも文芸作品において、そこに書かれている内容から何を感じ取るかは個人の自由です。
作者の意図はあるかもしれませんが、解釈は人それぞれ。
だから翻訳者によって、時代によって、異なる翻訳が生まれるのです。
結局翻訳小説を受け入れられるかどうかは、翻訳者の解釈や感覚を受け入れられるかどうかということになるんじゃないかな。
可能なら翻訳ではなく原文を読んだ方がよいというルービンさんの意見には私も賛成なのですが、そうは言ってもやはりネイティブスピーカーではないので100%完璧に理解できるというわけにはいかないわけで…。
やっぱり「翻訳は妥協だ」…ですね。


3人目は先月・先々月号に続いてシリコンバレー経営コンサルタントのお話。
今月はアラン・ツダさんという方で、グローバル企業における財務やアウトソーシングの話でした。
非常にはきはきとした分かりやすい話し方で、経営や経済に疎い私でも理解しやすかったです。
印象に残ったのは、あるテキサス州の企業がインド企業に事業の一部をアウトソーシングしたところ、そのインド企業はテキサスの隣りのオクラホマ州に出張所を作って、そこでオクラホマの人を雇って業務を行ったという話。
これからそんな事例も増えてくるんでしょうね。
インドや中国などの、急速に経済発展を遂げている国の企業が、先進国の労働者を使って事業を行うというような。
それが真の"global economy"であり、「ワクワクする」と言われていたツダさんの言葉が印象的でした。