『ハチミツとクローバー(9)』羽海野チカ

ハチミツとクローバー 9 (クイーンズコミックス―コーラス)

金儲けに奔走してきた森田兄弟。その理由と彼らの過去が明らかになる。そして、はぐみの身に起こる衝撃の出来事とは一体…！？
終わりの始まりの幕が上がる最高潮☆第9巻！！

衝撃の展開。
ついに「最後」へ向かってハチクロが走り出しました…。
なんか文章で書くと何を書いてもネタばれになりそうだから、箇条書きでごまかして(？)みよう。
一応話の進行順に書いてますので、9巻をお持ちの方はそれぞれのシーンを思い出しながらどうぞ(っていうか9巻を読んだ人でないとわけの分からないことばっかり書いてるけど…)。

• ちび森田兄弟、可愛い〜♪
• はぐが修ちゃんを見つめる瞳も、修ちゃんがはぐを見つめる瞳も、どっちも切ない…。
• Chapter.54の最後の見開きの絵がすごく好き！でもやっぱり切ない…もう「みんなで」一緒に遊びに行くようなことは二度とないのですね…。
• 私には森田シノブよりも兄・森田カオルの気持ちのほうがよく分かる。私も「持たざる者」なんだなぁ。
• はぐちゃんに作品を褒められて照れる竹本君がかわいい(こんな純真な男子大学生、今時貴重ですよね・笑)
• Chapter.56のラストの見開きも印象的ですが、不吉な予感を感じさせる絵に対し、ト書き(？)は「--さあ　終わりの始まりの幕を上げよう」となんだか明るく勢いをつけるような言葉。もしかして、この言葉で踏ん切りをつけないことには、羽海野さんはこの先を描けなかったのかな…。
• Chapter.57の扉絵をぜひカラーで見たい！
• ↑の扉絵のイメージは「ハムレット」のオフィーリアですよね。宮沢賢治の詩のもじりもでてきたし、なんだかこの巻は少し文学的な香りがしますね。
• 真山は相変わらずちょっとヤバい(笑)登場が少なかったのは残念。
• 「この手は今　痛い方がよかったのね？」でこらえきれず落涙。
• 森田さんがシリアスすぎてちょっと違和感(笑)
• はぐちゃんの強さに圧倒されているのは竹本君とあゆだけじゃなく、きっと読者もです。というか修ちゃんの強さもすごいと思う…。
• 今回の野宮さんおいしいとこ取りですね〜。
• 山崎さんが哀れだけど、美和子さんナイス(笑)
• はぐのために一生懸命なあゆがけなげで可愛い。
• 竹本君は理性的な性格で損してる感じ。若いんだからもっと勢いでいっちゃえばいいのに〜(でもそこが竹本君のいいところなんだけどね)。
• はぐちゃんの芸術家魂には圧倒されました。かっこいい！…でも、見ていてつらいよ…。
• 最後の森田さんにはやられた(笑)男だねぇ。でも、はぐちゃんが求めているものとはちょっと違うような…？
• あとがき漫画にまで泣かされるとは思わなかった。羽海野さん、あともう少しだから、頑張って！！

今回も存分に泣いてすっきり(私にとって泣くことはストレス解消法の一つなのです)。
いよいよ次巻が最終巻かな。
どんな結末を迎えたとしても、素直に受け入れる覚悟です。
でも、願わくばラストシーンでみんなが笑っているといいな。
楽しみに待ってます。