tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

"Harry Potter and the Half-Blood Prince" J.K.Rowling

Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6) (US)

Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6) (US)


読み終わりました!!
今回ものんびりペースで、ところどころ自分流翻訳を試みたりしながら存分にハリーの世界を楽しんできました。
今は読み終わって満足感もありますが、長編を読み終えた後の脱力感と次作への期待と不安がごちゃ混ぜになっています。


ホグワーツ魔法学校の6年生になったハリー。
前作"Harry Potter and the Order of the Phoenix"(『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』)では反抗期真っ只中だったのか(?)、あらゆるものに対してキレまくり、わがままも多かったハリーが、今作ではなんだかすっかり大人になってしまいました。
う〜ん、子どもっぽいハリーにはイライラさせられたけど、おとなしくなったらなったでなんだかさみしいわ(笑)
前作ではダンブルドア校長にさえ反発していたハリーが、今作では"I am a Dumbledore's man through and through."なんて言ってるんですから、ホントに成長したなぁと。
でもだからこそこの6巻のラストには泣かされてしまいますね〜…。
今回はかなりハリーは頑張ってただけに、どうして彼ばかりこんな酷い目に遭わなければならないのかと…。
次はいよいよ最終巻になるわけですが、なんだかハッピーエンドにはならないような予感もします。
ネタばれしちゃいけないと思うのでストーリーに関してはこの程度しか書けませんが、とにかく最終巻につながる新たな謎や伏線も満載で、非常に読み応えある1冊です。
☆の数はかなり5に近い4かな。


ところで、今作は児童書というよりヤングアダルト向けという感じがしました。
児童向けにしてはかなりハードな部分もあるような気がします。
例えば、ある女生徒が、人目をはばからずガールフレンドとイチャイチャしているある男子生徒を見て「彼はkissが下手ね。そのうちtechniqueがつくかもしれないけどね」と言うシーンがあるのですが、これ松岡佑子さんはなんて訳すでしょうね(笑)
あとある女生徒がクリスマスパーティーの時に、「XX(男性の名前)から逃げて来たの…つまり、その、ヤドリギの下からね」と言うんですが、これもかなり生々しい(^_^;)
や、読んでる分にはすごく面白かったけど、訳すのは大変そう…子ども向けだからって変にごまかさずにそのまま訳して欲しいけど(笑)