tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 7月号

ここのところ毎月順調にリスニング終了しています♪


7月号のインタビュー1人目は、映画「クイーン」でアカデミー賞主演女優賞を受賞した女優、ヘレン・ミレンさん。
品があって、威厳もあるたたずまいはいかにも女王様って感じ…。
かっこいいです。
この映画面白そうだなぁとは思っていたのですが、インタビューを聴いてやっぱり観てみたくなりました。
ダイアナ妃の事故死に対し、何も公式コメントを発表せずイギリス国民の批判を浴びたエリザベス女王ですが、ヘレン・ミレンさんは王室に対し理解を示しています。
軽々しくコメントを出すわけにはいけないという女王の立場を分かっていながら、そして王室が反論できないことも分かっていながら、バッシングを行ったタブロイド紙は卑怯であり、国民も身勝手であるということを話しておられましたが、これって日本でも似たような状況だよなぁ、と。
この作品はエリザベス女王にも受け入れられたようですし、日本よりはまだイギリス王室の方が開かれているのかなという気もしますが、日本の皇室もいずれはそうなっていくのでしょうか。
ヘレンさんの英語は私にとってはなじみの薄いイギリス英語でありながら、落ち着いた話しぶりで比較的聞き取りやすかったです。


2人目はジャーナリストのグラハム・ハンコックさん。
歴史家とはまた違う視点から、センセーショナルな内容の歴史本(『神々の指紋』など)を出版し、賛否両論を巻き起こした人です。
歴史というものは、専門家以外の視点から見ることも必要なのだという彼の主張にはうなずけるものがありました。
本が売れたのも、専門家ではないからこその新鮮な内容が受けたのでしょうし、それは結果として人々の関心を歴史に向けることになったのですから、大きな意義があったと思います。
沖縄の海底に眠る謎の人工建造物(?)についての話もありましたが、確かに私たちがまだ知らない歴史がこの国にもまだ隠されているのだと考えることは、とてもロマンがあっていいなと思いました。
ハンコックさんはスコットランド生まれとのことでしたが、それほど訛りもなく、こちらも聞き取りやすい英語でした。


3人目は4月号から続くシリコンバレー経営コンサルタントのインタビューシリーズ最終回、マーケティングの専門家のジム・バンドロウスキーさん。
インターネット時代のマーケティング論についての、具体例の多い、分かりやすい話でした。
話し方もゆっくりで、標準的なアメリカ英語で、私にとってはかなりの聞き取りやすさでした。
彼の話の中では、企業はウェブにおいても存在感を示せるように努力しなければならない、という話が印象に残りました。
確かにこれだけネットが普及し、多くの人が気軽に企業や商品についての口コミ情報を交換できるようになった今、ネット上で悪いイメージが先行してしまったり、あるいはまったく話題にも上らないといった状況は、企業にとっては致命傷になりかねないと思います。
今後ウェブの世界がさらに発展していく中で、企業のマーケティングもどんどん変化していくと思いますが、消費者としての私もその流れに取り残されないように、もしくは押し流されてしまわないように、勉強していかなければならないなと感じました。