tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『君と僕の街で』『きみのことすきなんだ』谷川史子

君と僕の街で (集英社文庫―コミック版)

君と僕の街で (集英社文庫―コミック版)


きみのことすきなんだ (集英社文庫―コミック版)

きみのことすきなんだ (集英社文庫―コミック版)

あ〜書影ないのかぁ…。
せっかくかわいい装丁だから、ぜひ画像登録してください、Amazonさん。


谷川史子さんの漫画、昔好きでした。
文庫が出てるのを見て、懐かしくなってしまって思わず購入。
…やっぱりいいわぁ(*^_^*)
「君と僕の街で」「各駅停車」の2編の連作短編漫画が収められた『君と僕の街で』、初期の短編漫画が収められた『きみのことすきなんだ』…どちらも!
「純情」という言葉がよく似合う作品集です。
なにげない言葉を交わすだけで頬を染めちゃうような、そんな初々しくて甘酸っぱくてちょっと切ない恋のお話が、ぎゅっと詰まっています。
男の子も女の子もみんなとっても可愛くていい子たちばっかりで、「みんな頑張れ!」と声援を送りたくなってしまいます。
高校生の恋のお手本のような作品ですねぇ。
でも、この漫画は高校生よりもむしろ大人たちにこそ読んでほしいかな。

わりと子供っぽいし口悪いし
ダジャレなんかも実は好きで
水虫の疑いがあって


でもね
それがいやじゃないの


あの人のこと
ひとつひとつわかってくたびに
ああ ほんとは
こんな人だったのかって
びっくりして
うれしくなる


「君と僕の街で Vol.1」

―こんな気持ちをどこかに置き忘れてきてしまった大人のあなた、谷川漫画であの頃の気持ち、思い出してみませんか?