tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『ハチミツとクローバー 7巻』羽海野チカ

ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス―ヤングユー)

ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス―ヤングユー)


北へ向かってひとり自転車をこぎ続ける竹本。
旅には慣れてきたが、行く先に彼の心を満たす何かは、待っているの……!?
超ヒット・トキメキ・逆走ラブ・ストーリー・第7巻。

最新刊が本日発売になりました。
ハチクロはやはりよいですね〜。
ご存じない方に一応説明しておくと…『ハチミツとクローバー』(通称ハチクロ)はとある美大に通う5人の男女の青春ラブストーリーでありながらパワフルなギャグ漫画でもある、男性にも密かな人気を誇る少女漫画(…なのか?)です。
オンボロ格安アパートに住む(これぞ地方から出てきた貧乏学生の正しい姿!)竹本、真山、森田の3人。
ある日、大学の恩師・花本先生のいとこの娘であるはぐみを紹介されて、竹本と森田は本人たちも気付かぬまま小さくて可愛らしくて非凡な才能を持つはぐみに一目ぼれ。
一方真山はバイト先のデザイン事務所のオーナーである理花さんに片想い中。
そんな真山に叶わぬ恋と知りつつ想いを寄せ続ける同級生のあゆみ(あゆ)。
彼らのなかなか進展しない恋模様と、将来に思い悩む青春群像がまぶしいさわやか&ほのぼの&切ないストーリー…と思いきや、個性豊かな面々によるぶっとびギャグで爆笑させてくれたりもします(笑)
ま、基本はやっぱりラブストーリーですかね。
「逆走ラブストーリー」というキャッチコピーがついているように、この漫画に出てくる恋はすべて片想いです。
あまりに進展がなさすぎてやきもきさせられますが、そこがいいんです。
特にあゆの真山に対する一途な想いには泣かされます。
真山は理花さんのことを想うあまりストーカー化してきていてちょっとアブナイ人物になってしまってますけど(^_^;)
この7巻では理花さんとあゆが一緒に仕事をすることになり、今後真山を含めた3人の関係がどのように変化していくのか気になるところです。
私はあゆびいきですので、理花さんと真山がくっつくことになったらちょっとショックかも…。
だからってストーカー(笑)真山とあゆがくっつくのもなんか嫌なので、複雑。
そういや今回野宮さん(真山が以前勤めていた建築デザイン事務所の先輩)出てこなかったけど、野宮とあゆの関係が今後恋に発展するのかどうかも気になる。
竹本と森田さんとはぐみの三角関係は相変わらずですね。
ただ、就職活動の失敗から「自分探し」の旅に出た竹本君、この7巻でようやく旅から帰ってきたのですが、確実に一回り大きくなりましたね。
出会った頃は自分のはぐみへの気持ちが恋であるということにすら気付いていなかった竹本君が、自信に満ちた顔で「君のことが好きだよ」と言う日が来ようとは…。
成長したねぇ…とちょっと母の気持ちになってしまいました(笑)
はぐちゃんは竹本君と森田さん、どちらを選ぶんでしょうねぇ。
でもこの漫画で「両想いになる」という展開があまり想像できないのですが…(^_^;)


ところで私、恥ずかしながら『ハチミツとクローバー』というタイトルがスピッツの曲名から来ているということをつい最近になって初めて知りました。
以前から漫画を読んでいて「この作者さんきっとスピッツのファンなんだな〜」とは感じていたのですが…タイトルそのまんまだったとは。
「クローバー」もスピッツの曲名(「歩き出せ、クローバー」)からなのかなと思いきや、こちらはスガシカオさんの曲名だそうです。
なるほど…確かにスガシカオっぽい(ってどんな?)ところもあるかも。
ハチクロは4月からアニメ化されますが、アニメではスピッツスガシカオさんの楽曲を挿入歌として使用するそうです。
どんな曲が使われるんでしょうね〜。
個人的にはスピッツの「仲良し」なんかぴったりなんじゃないかと思うのですが。
♪いつも仲良しでいいよねって言われて でもどこかブルーになってた あれは恋だった♪ってところが。
竹本君のテーマソングにぜひ!(笑)