tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

「沿志奏逢」Bank Band

沿志奏逢

沿志奏逢


櫻井和寿Mr.Children)が子どものころから強い影響を受けてきた日本の名曲群の中から11曲を厳選し、Mr.Childrenとしてではなく、現在の日本を代表するミュージシャンが集結したスーパー・バンド ”Bank Band”(Vocal&G:櫻井和寿、Keyboard:小林武史、Sax:山本拓夫、Bass:美久月千晴、Drum:古川昌義)として、カバーソング・アルバム 「沿志奏逢(そうしそうあい)」 を完成!
同メンバーによって2004年1月24日、25日にラフォーレミュージアム六本木にて行われたライヴ 「BGM - Bank with gift of Music for AP BANK -」を新たにスタジオ・レコーディングしたもの。
「優しい歌」 「HERO」のセルフカバーを含む全11曲を収録。


【収録曲】
01.僕たちの将来 (中島みゆき)
02.カルアミルク (岡村靖幸)
03.トーキョー シティー ヒエラルキー (ヒートウェイヴ)
04.突然の贈りもの (大貫妙子)
05.限りない欲望 (井上陽水)
06.マイ ホーム タウン (浜田省吾)
07.糸 (中島みゆき)
08.HERO (Mr.Children)
09.幸福のカノン (さねよしいさこ)
10.優しい歌 (Mr.Children)
11.歓喜の歌 (遠藤賢司)

買いました!
聴きました!!
いやもう、想像以上にいいですよ、このアルバム。
正直知らない曲ばかりだし(ミスチル以外は中島みゆきの「糸」しか知らない)、そんなんでも楽しめるのかな〜と少々不安だったのですが、一曲目の「僕たちの将来」からもうぐいぐい引き込まれました。
中島みゆきさんの曲は有名どころしか知らないのでこの曲も知らなかったのですが、いい曲ですね!!
しかもこれ、歌詞がけっこうミスチルっぽい。
いや影響を受けているのは桜井さんの方なので、ミスチルの方が中島みゆきっぽいというべきなのでしょうが、なんだか意外でした。
特に最後のフレーズが本当に最近のミスチルの曲にありそうな歌詞で、桜井さんがこれほどに中島みゆきの影響を受けているとは思わなかったのでびっくりしました。
いやいやこれはなかなかいい発見。
ミスチルファンとしては中島みゆきももっと聴いてみるべきかもしれない。
他のお気に入りは、「糸」はもう誰が歌おうと名曲であることに変わりはないので別格として、「カルアミルク」「突然の贈りもの」、あとボーナストラックとして入っていた「僕と彼女と週末に」(浜田省吾)ですね。
このボーナストラック、実は2種類あって、聴いてみるまで分からないシークレットトラックになっているそうですね。
もう一曲は吉田拓郎さんの「イメージの詩」だそうな。
こっちも聴いてみたいけど2枚買う余裕はないなぁ…誰か買った人探してみるか。
でもいてもその人のボーナストラックが私と違うやつだとは限らないし…。
「歓喜の歌」も印象的でした。
誰もが知るベートーベンのあの曲がこんな風になるとは…!!
あと、セルフカバーの2曲に関しては、「HERO」はこちらの方が好きだけど、「優しい歌」はオリジナルの方が好きです。
総合的には、ちょっぴりマイナーだけど実は知られざる名曲を厳選して桜井さんが大切に歌ったカバーアルバムだと思います。
良くも悪くもミスチルのイメージは強いので、好みは分かれるところだとは思いますが、少なくとも私には名盤と呼べる1枚です。