tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION THE LIVE VIEWING & アルバム感想

ミスチルのツアーファイナルのライブビューイングに参加してきました。
これは、6/4にさいたまスーパーアリーナで行われた公演を全国の映画館で生中継するというもの。
今ツアーではチケットが取れず、一旦は参加を完全にあきらめた私にとっては、中継とは言えども迫力あるライブ映像を生で楽しめるというとてもありがたいイベントでした。


ライブビューイングは初体験でしたが、映像も音も乱れることは一切なく、開演直前からミスチルがステージからはけていくまでの一部始終を楽しむことができました。
基本的には会場内の全員が座って観ていたものの、ライブ会場と一緒になって手振りをしたり歌ったり拍手したりする人もたくさんいて、それなりに盛り上がっていたと思います。
「fanfare」や「エソラ」「Marshmallow day」などの盛り上がり曲ではさすがにちょっとライブ会場との温度差を感じもしましたが、全体的に新曲が多いセットリストだったので、腰を落ち着けてじっくり聴けたのはよかったです。


また、メンバーの表情のアップがじっくり見られるのはライブビューイングならではだと思いました。
ライブ会場でももちろん大型のビジョンはありますが、それほど細かいところまで見られるわけではありません。
でも、映画館ではスクリーンに大写しになった桜井さんの顔面を汗の玉が何粒も流れていく様子までしっかり見ることができて、マニアックではありますがファンにはたまらない映像がたくさんありました。


ライブ自体も、新曲が多くて新鮮さもありつつ、過去の曲もヒット曲からアルバム曲までなかなか多彩なセットリストでした。
HANABI」の意外な誕生秘話が披露されるなど、桜井さんのMCも楽しかったです。
また、ファイナル公演のみの特別曲としてアンコールで披露された「Starting Over」の感情がこもった熱唱には胸が熱くなりました。
最後の挨拶での桜井さんの「明日からまたつらいこともあるだろうけど、頑張ってまたみんなでハッピーを持ち寄って、ハッピーな時間を過ごしましょう!」という言葉に元気をもらい、会場を後にしました。
仕事の後の参加でバタバタしましたが、参加して本当によかったと思える素敵なイベントでした。


そして、同じ日に発売されたニューアルバム「REFLECTION」が、無事に私の手元にも届きました。


★USBアルバム{Naked}★
全23曲を“MP3”(192kbps)+“ハイレゾ”(24bit 96KHz/WAV)それぞれの音源で収録。

【USB{Naked}収録曲】  *INCLUDING 23 SONGS
1. fantasy / 2. FIGHT CLUB / 3. 斜陽 / 4. Melody / 5. 蜘蛛の糸 /
6. I Can Make It / 7. ROLLIN’ ROLLING ~一見は百聞に如かず /
8. 放たれる / 9. 街の風景 / 10. 運命 / 11. 足音 ~Be Strong /
12. 忘れ得ぬ人 / 13. You make me happy / 14. Jewelry / 15. REM / 16. WALTZ /
17. 進化論 / 18. 幻聴 / 19. Reflection / 20. 遠くへと /
21. I wanna be there / 22. Starting Over / 23. 未完

【CD収録曲】 *INCLUDING 14 SONGS
1. 未完 / 2. FIGHT CLUB / 3. 斜陽 / 4. Melody / 5. 蜘蛛の糸 /
6. Starting Over / 7. 忘れ得ぬ人 / 8. Reflection / 9. fantasy /
10. REM / 11. WALTZ / 12. 進化論 / 13. 幻聴 / 14. 足音 ~Be Strong

今回はなんとUSBアルバムで全23曲も収録という、ボリュームたっぷりの意欲作になっています。
そして、前作「[(an imitation) blood orange]」からの変化もはっきりと感じられる作品に仕上がっています。
具体的に言うと、バンドサウンドっぽくなったなぁ、と。
前作は冒険が少ないというか、比較的おとなしい印象の曲が多かったと思うのですが(震災の影響があったせいもあると思いますが)、今作は歌詞もサウンドもなかなかロック色の強い曲が多くて、個人的にはとても満足です。
ずっとミスチルのプロデュースをしてきた小林武史さんが、今作では一歩引いたというのが大きいのだろうと思います。
ミスチルの新しい「足音」がはっきりと聞こえてきて、今後のミスチルにも期待を持たせてくれるアルバムに仕上がっていました。


ただ、全23曲というのは、ひとつのアルバムとしては多すぎる気もしました。
CDには厳選された14曲のみが収録されていますが、これだけでも67分とけっこうなボリュームがあります。
ロック色が強まったぶん音も力強くて、それはよいのですが、それがゆえにずっと聴き続けるとちょっと疲れるな、という感じ。
ベストアルバムならともかく、オリジナルアルバムとしては、1枚のCDに収まるくらいが集中して聴けるちょうどいいボリュームなのではないかと思いました。


とはいえ、もちろんしばらくヘビーローテーションになるのは間違いありません。
一通り聴いたところでのお気に入りは「FIGHT CLUB」「斜陽」「I Can Make It」「街の風景」「忘れ得ぬ人」「Starting Over」あたり。
ベストは今のところ「Starting Over」なのですが、これはライブビューイングで初めて聴いたときの感動がまだ強いからだと思うので、今後聴き込んでいく中でそれぞれの曲の印象がどのように変わっていくのか楽しみです。
そして、ようやくチケットが取れた夏のスタジアムツアーが待ち遠しくてなりません。
結論:なんだかんだ不満を言ったりもしますが、やっぱり私はミスチルが大好きだなぁ(笑)