- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1993/09/29
- メディア: 文庫
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レベル7まで行ったら戻れない―。
謎の言葉を残して失踪した女子高生。
記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level7」の文字。
少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。
二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけない凶悪な殺人事件へと導いていく。
ツイストに次ぐツイスト、緊迫の四日間。
気鋭のミステリー作家が放つ力作長編。
これは一度大学時代に読んだのですが、さっぱり内容を忘れていたので再読しました。
ところどころ内容を覚えている部分もありましたが、初めて読むのと同じくらい新鮮な気持ちで読めました。
つくづく宮部みゆきは読ませる文章を書く人だなと思います。
自分の名前さえ忘れた記憶喪失の男女二人の視点で描かれる部分と、ある女子高生とちょっと変わった出会いをした主婦の視点で描かれる部分と、このふたつの最初は接点のない別々の話が、物語が進むにつれて次第に絡み合い、ひとつの結末に収束していくさまがお見事。
この書き方は『スナーク狩り』に似てるかな。
とにかく先が気になって仕方のない話でした。