tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『改訂完全版 異邦の騎士』島田荘司

異邦の騎士 改訂完全版

異邦の騎士 改訂完全版


失われた過去の記憶が浮かびあがり男は戦慄する。
自分は本当に愛する妻子を殺したのか。
やっと手にした幸せな生活にしのび寄る新たな魔の手。
名探偵御手洗潔の最初の事件を描いた傑作ミステリ『異邦の騎士』に著者が精魂こめて全面加筆修整した改訂完全版。
幾多の歳月を越え、いま異邦の扉が再び開かれる。

島田荘司作品3連発、最後は『改訂完全版 異邦の騎士』。
いくつか御手洗シリーズを読んでからのほうがよい、というアドバイスを頂いたので、4冊目に読むことにしました。


全ての記憶を失って、ある公園で目覚めた男。
彼は、偶然助けた女性とともに新しい生活を始めるが、謎の日記を発見したことにより、自分の衝撃の過去を知ってしまう。
20代の御手洗潔が最初に出会った事件。


…この作品、何を書いてもネタばれになってしまいそうで、怖くて感想が書けません。
なので、読後の印象をちょっと書くだけにしておこうかと…(^_^;)
確かにミステリでもありますが、それよりも青春小説・恋愛小説としての色が濃いですね。
最後は涙、涙。
ほろ苦い結末。
しかし、なんか御手洗がやたらとかっこいいのはなぜでしょう?
若くても変わり者であることには変わりないのに。
とにかく、御手洗シリーズが好きな人は黙って読め!と言いたくなる作品です。