tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

KOBUKURO LIVE TOUR 2017 "心" @京セラドーム大阪 (11/18-19)

*セットリスト、演出ともにネタバレしています。ご注意ください



当初は1日目の分しかチケットを確保していなかった京セラドーム公演。
土壇場で2日目のチケットも取って、去年に引き続き「大阪ファイナル」を満喫してきました。
2日間とも、とても素晴らしいライブでした。


今回のセットリストはこんな感じ。


君になれ

君という名の翼
tOKi meki
紙飛行機
SUNRISE
HELLO NEW DAY
LIFE
夏の雫
流星
Starting Line
蒼く 優しく

白雪
memory
潮騒ドライブ (ホール) / 神風 (アリーナ・ドーム)
ストリートのテーマ
<アンコール>
未来
轍 ~わだち~


今ツアーで私が一番好きだったのが「Starting Line」で、ライブ後アンケートの「一番心に残った曲」は毎回「Starting Line」と答えるくらいの勢いだったのですが、この2日間の「Starting Line」も素晴らしかったです。
黒田さんの低音の響きがこの曲では特によく、野太さもありつつ、クリアな透明感もあって、黒田さんの声が好きな人間にはたまらない1曲でしたね。
黒田さんの歌い方も、一音一音丁寧に、しっかり感情を込めて歌われていたので、毎回心を揺さぶられていました。
京セラの2日間では、この曲の前にあった小渕さんのMCがとてもよかったです。
インディーズ時代、ライブハウスでのライブに来てくれた2000人のお客さんに、次のライブの案内を送ったところ、150人入れる会場なのに当日67人しか来なかったそうなのですが、そこからまた新たなスタートで一歩一歩進んできて、ついには京セラドームで45,000人ものお客さんの前で歌えるようになった――そんな話の後で聴く「Starting Line」は今まで以上に胸に迫るものがありました。
黒田さんの歌にも、いつも以上に感情が乗っているように思いました。


そしてその後の「蒼く 優しく」がまた圧巻でした。
特に2日目は、「心の叫びなど 誰にも聴こえない」から始まる一節の後、大サビに入る直前、「うおぉぉぉーっ」という黒田さんの雄叫びが。
間奏中にアドリブでフェイクを入れるようなことは他の曲でもよくありますが、そういう音楽的に計算したものではなくて、迸る感情が抑えきれずに口から飛び出たといった感じの叫びでした。
まさに「心の叫び」。
「誰にも聴こえない」どころか、ドーム中に響き渡っていましたが。
吼える黒田さんを見たのは久しぶりのような気がします。
調子がよく、気持ちも乗っていた証拠のようなもので、その場に居合わせられたことが幸せでした。


で、その勢いのまま今ツアーのタイトル曲「心」。
京セラドーム公演の前にあった広島公演からラストがアカペラに変更されたのですが、力強さも静謐さも兼ね備えたこの曲にはアカペラ終わりの方が合っているように思いました。
さらに、2日目にはスペシャルゲストにEXILEのNAOTOさんが登場。
「心」のMVのダンスを生披露してくれました。

コブクロ 心
動画を見ると分かる通り、MVではNAOTOさんのダンスは1番と大サビのみですが、ライブではもちろん1曲を通してのダンスを見せてくれました。
しかも、そのMVにない部分のダンスは前もって作ってきたのではなく、「会場に入って、その場の雰囲気でフリースタイルで踊ってみた」とのこと。
即興だったとは思えない完成度の高さに驚き、プロの仕事ぶりに大いに感心させられました。
最後は1日目同様アカペラとなり、会場にコブクロの歌声と、NAOTOさんがステップを踏む音のみが響くという、これまで経験したことのない音の空間がとても印象的でした。
コブクロのふたりだけでは作れない独特の雰囲気があり、コラボの面白さが凝縮された1曲だったと思います。


今回のツアーでは、まだ音源化されていない曲3曲とシングル「心」に収録の3曲の合計6曲が新曲としてお披露目されましたが、どれも適度に力が抜けている感じがして、力んだ感じがしないのがいいなと思いました。
10年前のコブクロが同じテーマで曲を作ったらもっと重いものになっていたのではないかという気がします。
40代に突入して、活動休止前後と比べると圧倒的に体調も精神状態も良さそうですし、余裕が出てきたのかな。
そんなタイミングで、来年9月にコブクロは結成20周年を迎えるのですが、20周年直前にギター1本でまわるツアーを行うことが京セラドーム1日目に発表されました。
黒田さんが早く発表したくて仕方ないという感じだったり、小渕さんもたくさんライブをしたいと言っていたりで、ふたりとも20周年に向けての気合はすでに十分のようです。
まだ埼玉でのセミファイナルとファイナルが残っていますが、きっと確かな手応えをもってツアーが終わり、いい形で来年につながっていくのだろうと思わせてくれた京セラドームの2日間でした。


では最後にMCレポをどうぞ。


【いいライブになります】
<京セラ1日目>
黒田さん (以下「クロ」):今日はいいライブになりますよ。というのもね、今日リハの時用意されてた水を飲んだらね、なんとその中にコオロギが入っててん。そんなことある!?19年コブクロやってて水にコオロギ入ってたん初めてやったわ。みんな足元にコオロギおるかもしれんから気をつけて。
<京セラ2日目>
クロ:今日はいいライブになりますよ。実は昨日ね、リハの時に飲んだ水にコオロギが入ってて、そんな普段と違うことが起こる時はいいライブになるっていう話をしてたんですよ。そしたらなんと今日は、ギターの福原さんが『今朝ぎっくり腰になった』って言ってきて。
小渕さん (以下「コブ」):お前それ言うなよ~……。
クロ:今日福ちゃんだけお辞儀できてないかもしれんけど横柄なわけじゃないですよ。腰曲がらないだけなんで。福ちゃん、大丈夫?アドレナリンとロキソニンでなんとかしてくださいね。
コブ:薬の名前を出すな!


【いいライブになりました】
<2日目、NAOTOさんのパフォーマンスが終わってステージを去った後>
コブ:いや~本職の人ってすごいね!
クロ:ほんでNAOTOくん、いい匂いした~。甘いような甘くないような、春の風みたいな爽やかな匂いがほわ~~~って。でもハグしたとき背中めっちゃムキムキやった!ムキムキの春風。
コブ:なんやそれ。
クロ:みんな今日のライブ来てよかったね~。
コブ:黒田くんも今日すごかったよ。「心」の前の2曲なんか、黒田死ぬんちゃうかなって思ったわ。「心」の時NAOTOくんとふたりになってたらどうしようかと思った。
クロ:あ~今日はいい酒が飲めるぞ~!「NAOTOくんかっこよかったね~」「黒田くんもよかったね~」ってこれで3時間は飲めるな~♪
コブ:こら、まだライブ終わってないのに打ち上げの話するな!


USJ
<2日目>
コブ:この前すごく久しぶりにUSJに行ってきたんですよ。それでさ、黒田くん、絶叫系マシンは好き?
クロ:僕はそういうのはちょっと。
コブ:うん、僕も苦手。
クロ:いやいやお前はちゃんと座席に納まるやろうが。僕193センチもあるとね、脚つっかえて座れないんですよ。こんなふうに (大股広げてしゃがむ) なるねん。ああいうのって140センチとか150センチとか、身長の下限は決まってるのになんで上限はないの?4メートルの人が来たらどうすんねん。
コブ:僕は工業高校出身なんでね、これ工業高校あるあるなんですけど、ねじとかボルトとか見たら緩んで外れへんか気になって不安になるんですよ。だから絶叫系の乗り物苦手なんですけど、まあ久しぶりに来たし乗っとこか~と思って乗ったら、ああいうの途中で写真撮ってくれるでしょ?降りてから写真見たら「うわ~、俺今まで見たことない顔してる~」って思ったんですけど、それがこれ。
ビジョンに絶叫中の小渕さんの写真が映し出されました。
コブ:まあでも、これは「楽しい~」って喜んでるようにも見えるじゃないですか。でももう1枚がね、ホントに「俺ってこんな顔もするんや~」って顔で。はい、ドン!
ビジョンに映されたのは、もはや誰なのかも分からないレベルの顔 (笑)
クロ:いやこれは佐村河内さんですよ。
確かにちょっと似てたかも……。
コブ:人間には自分も知らない顔があるというお話でした~。
クロ:コブクロ西野カナさんみたいにUSJでライブしたいな。USJがあかんかったらUFJでもいいわ。UFJ天王寺支店みたいなとこで、ATMにお金入れたら「心」が流れてくるっていう……
コブ:地味!そんなん67人しか来んわ!


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