tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25 @ヤンマースタジアム長居 (8/13)

*後半に演奏曲のネタバレあります (直前に警告あり)。


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ミスチルのデビュー25周年を記念したツアー、前回はツアー初日のナゴヤドーム公演に遠征参加したのですが、今回は地元・大阪のヤンマースタジアム長居公演に参加してきました。
真夏の野外ライブということで、何日も前から暑さ対策を考えてしっかり準備していきましたが、当日は晴天ながら暑すぎず、程よく風が吹いて、座席が開演時には日陰になっている場所だったため、ドーム以上に快適でライブに集中できました。
野外だとやはり空の色が演出の一部となっていいですね。
明るいうちはステージがよく見えましたし、暗くなってからは照明がきれいで、どちらも楽しめてとてもよかったです。


演奏曲については後で触れますが、ミスチルの25年が詰まったライブ、という一言に尽きます。
最初から最後まで、ミスチルを聴いてきた世代なら絶対に知っている曲の連続なので、ついつい一緒に口ずさんでしまいます。
観客が何万人もいると、ひとりひとりは口ずさむレベルの音量でも盛り上がる曲では軽く合唱のようになりがちで、普段のライブなら「桜井さんの歌を聴きたいのに」と思うところが、みんなで一緒に歌っているということがうれしく感じられる場面がたくさんありました。
もちろん桜井さんはいつも通りのパワフルなボーカルで、時に走ったり、時に雄たけびを上げたりと、見ている (聴いている) こちらも元気になれるようなステージを見せてくれました。
JENの計らいで、ドームでは聞けなかった中川さん・田原さんの肉声が聞けたのも、たった一言でもすごくうれしかったです。


演出も抑えるところは抑えつつ、派手なところは思いっきり派手に華やかにと、メリハリがあってよかったです。
個人的には初のアリーナ席だったので、今まで無縁だった「テープが自分の頭上に降ってくる」という体験ができました。
ステージは遠かったですが、なんとかステージ全体を視認できました。
ただ、メンバーが花道に行ってしまうと途端に見えなくなりましたが……。
でも最近のライブは高画質で大きなサイズの映像でしっかり迫力を伝えてくれるので、席が遠くても十分楽しめます。
特に今回のライブはカメラワークが凝っていると思いました。
メンバーの頭上からの映像など、どの席でも見られないような映像もあって、新鮮な視点が面白かったです。
スタジアムのような広い会場だと、ステージやメンバーを肉眼で十分に見られる人はごく一部になってしまいますが、それを逆手にとって映像で楽しませようというスタッフの心意気が感じられました。


10周年の頃はまだちょっとひねくれていて、「どうせ (ファンも) みんないつかは離れていくんだろ?」と思っていたという桜井さん。
歳を重ねて40代後半に差し掛かった今、同世代の人が体調を崩したり、亡くなってしまったりすることもあって、自分たちもいつまでやれるんだろうと思うこともあるという不安も語ってくれました。
25年経っても4人全員そろって元気にライブをやってくれることのありがたさをしみじみと感じます。
ライブは体力の要ることだろうと思いますが、無理せず時々は休みながら、また30周年も35周年も元気なライブを見せてくれたら幸せです。
そのライブを観に行くために、私も健康でいなければと固く心に誓った1日でした。
素晴らしい25周年ツアーをありがとうございました!!


【以下、演奏曲に触れています】














前回のライブレポでは演奏曲には触れなかったので、今回ナゴヤドーム公演の分も含めて感想を残しておきます。
とにかくヒット曲満載でテンション上がりっぱなしのセットリストだったわけですが、個人的には「CROSS ROAD」を初めて生で聴けたのが感激でした。
しかも、「CROSS ROAD」→「innocent world」→「Tomorrow never knows」という流れは、私の世代にはたまりませんね。
この3曲のヒットによりミスチルが一気にブレイクしていくのをリアルタイムで見てきた世代ですから。
そんなわけで感動に打ち震えていたのがナゴヤドーム公演だったのですが、長居公演では「CROSS ROAD」が「君がいた夏」に変わっていてちょっとがっかりしました。
いえ、「君がいた夏」もデビュー曲で大事な1曲なので、この25周年ツアーで聴けたこと自体はうれしかったのですが。
ドームとスタジアムとではけっこうセットリストが変わっていたので、似たようで別物のライブとして楽しめました。
現在ドラマ主題歌として使われている「HANABI」はドームでは演奏されませんでしたが、やはりスタジアムのセットリストには入ってきましたね。
ヒット曲満載と言いつつ、「1999年、夏、沖縄」や「こんな風にひどく蒸し暑い日」「Simple」「ランニングハイ」「ポケットカスタネット」などのシングル外の曲も適度に散りばめられていて、それがまたいいアクセントになっていました。
特にJENボーカルの曲「思春期の夏~君との恋が今も牧場に~」はレアですし、一気に会場の雰囲気を変えてくれました。
サビ前にJENが「歌えるもんなら歌ってみやがれ!」と煽ったのは笑えました。
その後MCもなしに、ドームでは「抱きしめたい」、スタジアムでは「365日」と真面目なラブソングでまた一気に元の流れに戻したのも面白かったです。
大ラスが「終わりなき旅」というのも熱いですね。
この曲だけはいつ聴いてもいろんな想いが湧いてきて、胸がいっぱいになります。


これだけ豪華なセットリストでありながら、終わってみればあれもやらなかったしこれもやらなかったな、などと思ってしまうのがミスチルが歩んできた25年の重みでしょう。
今回聴けなかった曲はきっと次のアニバーサリーライブで聴けるものと思って、その日を楽しみにしています。


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