tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『俺物語!! (11)』アルコ×河原和音

俺物語!! 11 (マーガレットコミックス)

俺物語!! 11 (マーガレットコミックス)


最近、大和に妙にドキドキしてしまうようになった猛男!やっかいな煩悩を追い払うために、ストイックなトレーニングをする猛男だが…。大和と日程が被りまくりの修学旅行@北海道で、ある意味ツライ試練が猛男を待ち受けていた!!

購入したのが遅かったということもあるのですが、なかなか感想を書けずにいたら、12巻の発売も間近になってしまいました。
今さらではありますが、1巻からずっと感想を書いてきたんだから、やっぱり続きも書いておかなきゃね、ってことで、11巻の感想です。


今回は猛男と大和の修学旅行の話がメイン。
別々の学校に通っているのに、日程も場所もかぶっているなんて、なんともおいしい展開です。
けれども猛男は最近大和のあまりのかわいさに煩悩が暴走しそうになってしまっていて、自分を抑えるのに大苦戦中。
大和がかわいいのなんて前からでしょうに、今さら!?と思わなくもないですが、これが猛男のペースなんでしょう。
そして、猛男の煩悩が高まった結果、危険な状態になるのが大和よりもむしろ猛男の方、というのがこのカップルらしくていいなと思います。
結末がちょっとあっさりしすぎかなとは思いましたが、高校生カップルらしいエピソードでほっこりしました。


修学旅行後、自分が猛男に助けてもらってばかりだと改めて気づいた大和が、強くなりたいと猛男に受身を習う話も面白かったです。
猛男はやはり道着がよく似合いますね。
道着を着ている時は、修学旅行の時とは別の意味で猛男の本能が呼び起こされているような感じがして、大和がドキドキしてしまう気持ちもよく分かります。
今回は大和も道着を着て、「うす!」なんて言ってるのがこれまたかわいい。
それにしても、だいぶ前のエピソードでも思いましたが、猛男は将来ぜひ体育の先生とかスポーツインストラクターとかになるといいんじゃないでしょうか。
褒め上手だし、運動音痴の大和が受身を取れるようになるまで根気強く付き合うところも、そういう職業に向いていそうだと思います。


11巻最後のエピソードは、砂川に近づく謎の転校生(男子)の話で、これは次巻に続いています。
なんだか怪しげなこの転校生……イケメンなんですが、砂川とはだいぶタイプの違うイケメンっぽい。
砂川がその転校生とつるむようになって、なんだかさみしさのようなものを感じている猛男が、どう2人の間に割り込んでいくのか、次巻のお楽しみです。