tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『MIX (7)』あだち充


明青VS健丈、白熱!
夏の甲子園予選1回戦。共に復活を目指す明青と健丈(旧須見工)の戦いは立花兄弟バッテリーと健丈の4番・赤井を中心に白熱した展開へ!復活への第一歩を踏み出すのはどちらだ!?

暑い、じゃなかった、熱い展開になってきましたね~。
やっぱり野球マンガは試合を描いてナンボ。
それが夏の甲子園を目指す地方大会1回戦で、しかも相手は『タッチ』ファンにはおなじみの須見工から校名変更し、名門復活を目指す健丈高校。
となれば、盛り上がらないわけがありません。
中学時代は諸事情によりピッチャーとして活躍できなかった投馬が、ようやく本領発揮でしっかり実力を見せつけているのが、「よかったねぇ」とついつい保護者目線でうれしくなってしまいます。


そして、兄は健丈高野球部の4番バッターで、弟は明青学園中等部で立花兄弟の妹と同級生、という赤井兄弟の存在感が俄然高まってきました。
健丈との試合はこの巻で終わってしまいましたが、赤井兄には今後もちょくちょく登場する重要キャラとしての風格が漂っていますし、弟の方は恋愛面でいきなりど真ん中に直球を投げ込んでくるという大物(?)ぶりを見せつけています。
これはこの先の展開が楽しみですね。
弟の方は明青学園高等部に進学したら野球部に入るのでは……なんて予想していますが、どうかなぁ。
思えば『タッチ』でも兄弟間の複雑な感情や確執がいくつか描かれていましたが、この『MIX』でもそういうテーマが描かれていく予感。
もちろん明青野球部が長い低迷から抜け出して甲子園に出場できるのかも気になりますし、今のところスローペースな恋愛模様の方もまだまだ行方が分かりません。
ますます続きが楽しみになってきました。