tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

「手紙」

手紙 スタンダード版 [DVD]

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山田孝之×玉山鉄二×沢尻エリカが共演!直木賞作家・東野圭吾の同名小説を、TVドラマ『ビューティフルライフ』の生野慈朗が監督を務めた感動作!人目を避けるように生活していた直貴。それは兄・剛志が殺人を犯し、服役していたためだった。人生がうまくいかないのは全て兄のせい。そんな絶望の淵から彼を救ったのは由美子の存在だった。そして、直貴は塀の中から届き続ける兄からの“手紙”という鎖を断ち切る決意をする…。

テレビ放映の録画を観ました。
私は原作のファンであり、小説やマンガの実写映像化作品には失望させられることが多いので、ちょっと不安も持ちながら観てみたのですが、この映画はかなり出来がよいほうだと思います。
原作とストーリー展開が違うところもありました(一番の違いは直貴が目指しているのがミュージシャンではなくお笑い芸人というところかな?)が、作品に込められたメッセージやテーマが原作と同じなので、十分許容範囲内だと思います。
ラストシーンは、私は原作の方が好きだけど、それでもやっぱり涙が出ました。
小田和正さんの名曲の効果も大きいですけどね。
キャストもなかなかよかったと思います。
若い俳優さんたち皆なかなかの演技力でした。
沢尻エリカさんの関西弁は微妙でしたが、まあこれは仕方がないかな…。
というか、無理に原作にあわせて関西弁にすることもなかったと思うのですが。
不満はそれくらい。
原作よりいいとは言えませんが、映像化作品としては合格点でした。