tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『H2 7巻 少年サンデーコミックスワイド版』あだち充

今日テレビ雑誌を立ち読みしてドラマ「H2」の紹介記事を読んできたのですが…。
やっぱり私、このドラマ見るのやめます。
主要キャラ全員イメージと違いすぎるだもん。
ひかりはもっと知的で大人っぽい正統派美人でないとダメ。
イメージとしては…そうだなぁ、仲間由紀恵さんとか??(年齢的に無理があるけど)
まぁこのドラマは春華が中心らしいので、ひかりはどうでもいいのかもしれない。
英雄ももっといかにもスポーツマンなさわやかさがないと…。
私のイメージでは北島康介さんなのですが(俳優じゃないし)。
木根はなんだかフツーっぽい感じでしたね。
長髪でお調子者でかっこつけというキャラは崩して欲しくなかったのですが…。
彼のような名脇役の存在こそあだち漫画の真髄ですし。
でもって一番納得いかないのはキャッチャーの野田君!!
なにあのひ弱そうなのは!!
あんなんじゃ比呂の140キロの速球は捕れないぞ!!
比呂と共に日本一を目指す名捕手というよりは、どっかのちょっとオタクっぽい文化系部員って感じでした…(;_;)
もう、ダメダメ。

H2 (7) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)

H2 (7) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)

さて、7巻です。
3試合連続ノーヒットノーランという大記録を達成し、夏の高校野球地方大会4回戦へと駒を進めた比呂。
しかし4回戦のマウンドに上がったのは比呂ではなく、そこそこの実力は持つがお調子者の木根だった。
比呂は慣れないセンターの守備につく。
2回表、守備についた比呂は、フライを捕球しようとして、突っ込んできた1年の島と激突。
目の上に怪我を負う。
しかもピッチャー木根が風邪で発熱!
大ピンチに陥った千川高校。
そのピンチを救ったのは、意外な人物だった…。


この巻では木根をはじめ、1年生部員でなにやら企んでいるらしい!?島や大竹ら、脇役キャラたちが大活躍しています。
特に、外野ネット越えの超特大場外ホームランを放った大竹がいいですね。
大竹と島はある企みを持って千川高校野球部に入部してきたのですが、野球を何よりも愛する比呂たちに影響されて、次第に当初の目的を忘れ、純粋に野球を楽しむようになっていきます。
このことが後々準決勝の栄京戦への伏線になっていくのですが、なかなかいい展開だなと思います。
甲子園予選が佳境に近付いてきたのでこの巻は野球のシーンばかりで恋愛のほうはいったんお預け。
そんな中、比呂と少年野球時代からずっとバッテリーを組んできたキャッチャー・野田の存在がクローズアップされています。
次巻でチームメイトが言っているように、2人は本当に「息の合ったいいバッテリー」なのです。
ということでこの巻の名台詞は、英雄が野田についてひかりに話した言葉から。

現時点で、広田が日本一のピッチャーであることは事実だよ。
正直いって、投手としての才能も広田の方が上かもしれない。
ただ…
広田は独身者(ひとりもの)だが、
比呂には女房がいる。
日本一の女房がな。

広田とは、栄京高校のエースで、わざとデッドボールを出すなどの疑惑がある、あだち漫画には珍しいタイプの根っからの(今のところは)悪役。
比呂のライバルではなく、敵です(ライバルは英雄だから)。
比呂ひとりでは、広田には敵わないかもしれない。
けれども、野田の捕球技術やリードのうまさがあるがために比呂は超高校級投手たり得るのです。
いよいよ次巻では栄京戦で広田と直接対決。
自分ひとりの力ではなく、名女房役や、チームワークのよい守備陣や、可愛いマネージャーの力を借りて、比呂はこの予選大会最大の難関に挑みます!