tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2019 @京セラドーム大阪 (9/7)

4年に1度のドリカムワンダーランド。
前回の2015年に続き、デビュー30周年のメモリアルイヤーと重なった今回も、運よくチケットが取れたので行ってきました!
京セラドームでの2デイズがツアーセミファイナルとファイナルでしたので、演奏曲目も演出内容もネタバレ全開のレポ (というより感想) となります。
どうぞお付き合いください。


前回のワンダーランドはセンターステージでしたが、今回はシンプルかつベーシックなエンドステージ。
――と思いきや、実は全然シンプルでもベーシックでもなかった、と思い知らされたのは、ライブ中盤、ステージが会場後方 (ドーム球場のエンドステージの場合、外野にステージが設置されるので、後方は内野側になります) に向かって移動し始めた時でした。
大体こういう広い会場では後方に向かって長い花道が伸びていたり、後方に小さめのサブステージが設置されていたりというケースが多いのですが、そういうものは一切なしで、なんとなんと、メインステージそのものがアリーナの客席の真上 (!) を通過して後方へ移動したのですから本当に驚きました。
観客の頭上をステージが通っていくなんて前代未聞。
開演前から何かレールのようなものが敷かれているのは見えていたので、移動する何かが登場するんだろうなとは思っていましたが、まさかステージが移動するとは。
普通はトロッコみたいな乗り物系を想像しますよねぇ……。
さすが30周年ワンダーランドは違う!
もちろん今回も吉田美和さんのフライングを見ることができましたし、ドーム内なので小規模ながら花火が上がったり、空飛ぶ自転車に美和さんとマサさんが二人乗りしたり、とワンダーランドならではの豪華な演出が満載でした。


サポートミュージシャンやダンサー、コーラスなど、ドリカム以外の出演者もかなりの大所帯。
2015年にも参加されていたEarth, Wind & Fireの元ドラマー、ソニー・エモリーさんとT-SQUARE坂東慧さんによる見ごたえたっぷりのツインドラムや、トランペットのグレッグ・アダムスさんなど、かなり豪華な面子で、さすがに音に迫力があって非常に聴きごたえがありました。
ドームのわりに音響もよく、サポートミュージシャンが多いがゆえの音の厚みを十分に堪能することができました。
演出の豪華さについ目が行きがちですが、音楽イベントなのだからやはり音楽が主役であってほしい、というファンの望みがしっかり満たされていたと思いますし、それが何より私にとっても一番満足できた点でした。


さて、その音楽の面で、何より気になるのはセットリストですが、最初のMCで美和さんが「今回はいつもより渋いよ!いつもより主張強いよ!」と宣言したとおり、レアな曲も多く含まれた、いい意味で予想外の選曲でした。
特に中盤、マサさんいわく「デンジャラスコーナー」は、「かくされた狂気」だの「ウソにきまってる」だの「HIDE AND SEEK」だの「MEDICINE」だの、古めのレア曲ばかり。
レアすぎて、聴いたことはあるなと思っても、最後まで聴いてもタイトルが出てこない……。
「表」のワンダーランドではなく、「裏ドリワンダーランド」で歌われそうな曲たちですよね。
ワンダーランドはメジャー曲ばかりのオールヒッツライブというイメージを完全に覆されました。
美和さんによると、30周年だからこそ歌いたい、みんなに聴いてほしい曲なんだ、とのことでした。
確かに通常のアルバムツアーだと、当然のことながらそのアルバムに収録される曲が中心のセットリストとなり、アルバム収録曲以外もアルバムのコンセプトやイメージに合わない曲は選から漏れるでしょうから、ワンダーランド、それも30周年のメモリアルイヤーだからこそ、古いレア曲もやる意味があったのだと思います。
今後もあまりライブで聴けることがなさそうな曲たちを今回聴けたことは、なかなかラッキーだったといえるのかもしれません。
個人的には「すき」や「愛してる 愛してた」のようなバラード系の好きな曲が聴けたのがとてもうれしかったです。
FUNK THE PEANUTSも期待通りに新曲「SPOIL!」を披露してくれて大満足。
そしてもちろん終盤は「朝がまた来る」「何度でも」「大阪LOVER」「決戦は金曜日」「サンキュ.」などなど大ヒット曲のオンパレードで大いに盛り上がりました。
アンコールに入り、3時間を超える長時間にわたって歌い、踊り、空を飛び、走りまわった美和さんの「未来予想図II」の最後の大熱唱は圧巻としか言いようがありませんでした。
まだこんなに歌う力が残っているなんて、とその体力と持久力に脱帽。
やっぱりドリカムすごいわ~、だてに30年も続いてないわ~と感心しながら帰路についたのでした。


次にワンダーランドとメモリアルイヤーが重なるのは、なんとデビュー50周年の時だそうです。
その時マサさんは80代に突入していて、美和さんも70代ですが、「今日のライブやっててもしかしたら50周年いけるかもって気がしてきた!」と言っていた美和さん。
ぜひぜひ実現してほしいところですが、20年後は私ももちろん20年分の歳をとるということで……マサさんや美和さんにすでに体力で負けていそうな私、その頃にはライブに参加する体力がなくなっているんじゃないかと不安です。
今年これまでに参加したどのライブでも思ったことですが、体力を維持し、健康でいなければと改めて思いました。
とりあえず、4年後の次回ワンダーランドにも参加することを目標に頑張ります。
そう思わせてくれた今年のワンダーランドに感謝です。


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