tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『MIX (11)』あだち充


再起の明青学園。鍵は、あの上杉達也!?
両投手譲らぬ東東京大会準決勝戦は、
最後は明青のエース立花投馬のエラーで、
延長14回の激闘に幕を下ろした。
そして夏が終わり、再起を目指す明青野球部に、
ちょっとワケありな入部希望者が…!?
更に、投馬の野球人生に関わる、
とある重要人物の存在が明らかに…

この巻はやたら展開が速いです。
ここはグダグダしてほしくないところなので、サクサク話が進むのは悪くないですね。
今回はどちらかというと主役組よりも脇役にスポットが当たっている感じです。
特に新キャラがなかなかのインパクト。
明青野球部の新戦力として活躍するのか、はたまた問題児となるのか。
今後の展開に期待です。


SNSなどで話題になっていた上杉達也の登場は……ちょっと物足りないかな。
一戦まるまる見せてほしいと思ってしまいました (何巻費やさなきゃいけないんだろう)。
でも達也の雄姿が見られて、そして投馬にとっての達也の存在感が分かった点はよかったです。
今後もちょくちょく回想シーンなどで出てきたりするのでしょうか?
南ちゃんは出てこないのか?
とか相変わらず気になることがいっぱいで、それで読まされてしまうのですよね。


もちろん投馬や走一郎たちの恋愛模様も気になります。
作品内の時間はけっこう進んでいるのに、その辺りの進展が全然なさそうなのがあだちラブコメらしいですね。
まだまだこれから、ということなのだと思って楽しみにしておきます。


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