tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『MIX (8)』あだち充


明青、見事一回戦突破!そして…?!
今大会注目のスラッガー・赤井を擁する健丈高校を、一年生バッテリー立花兄弟の活躍により撃破した明青学園!
世間の注目も日に日に増していく彼らの、快進撃はいつまで続く…!?
意外な事実なども発覚しつつ…夏、深まります。

もう1か月以上前に読んだのに、感想を書くのを忘れていました…。
12月はライブ2本も行ったのでライブレポを書くのに忙しかったんですよ(と言い訳…)。


気を取り直して。
地方大会が進んでだんだん本格的に野球マンガらしくなってきました。
あだちさんはもちろんラブコメの名手として人気ですが、個人的にはあだちマンガでは野球の試合のシーンが一番好きです。
投馬と走一郎の活躍により、順調に地方大会を勝ち上がる明青学園。
徐々にマスコミや高校野球ファンからの注目度が高まり、学校関係者やOBも盛り上がり始めました。
読者としてはやはり『タッチ』と重なるストーリー展開がうれしいですね。
あだち作品のキャラクターはみな顔がそっくり(作者自身も見分けがつかないほどだとか…!?)というネタがありますが、それを逆手に取っているのか、投馬の姿に達也が重なって仕方ありません。
もちろんだからといって『タッチ』と同じようなストーリーになるわけではないのでしょうが、懐かしさが募ります。


野球の試合のシーンが好き、とはいうものの、ラブコメ部分もやっぱり楽しみです。
特にこの巻では音美の方に動きがありました。
赤井弟の、自分への気持ちを知った音美が、今後誰とどんな恋をすることになるのか楽しみです。
今はまだあまり恋愛に関心がなさそうですが、これからもずっとそのままということは、あだちマンガではありえませんから。
投馬も音美のデート相手が気になって仕方ない様子。
赤井弟が野球を始めそうな気配も匂わされていて、これは投馬と野球でも恋愛でもライバルになるという伏線…?などと深読みをしてしまいます。
さらに、今のところケンカばかりの走一郎と春夏の関係も今後進展があるのかないのか、気になるところです。


明青が順調に勝ち進んでいるのは何かのフラグなのかという、若干不吉な気配も漂わせていますが、次巻以降に急展開があったりするのでしょうか。
あだちマンガは基本的に淡々とゆっくり進む印象ですが、時々衝撃の展開を見せたりもするので油断なりません。
さてさて、どうなることやら……。


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