tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

コブクロフリーライブ@神戸ワールド記念ホール(12/21)

先日のプレミアムライブ@フェスティバルホールは「まさかの」尽くしのライブでしたが、その「まさか」はまだ終わっていませんでした。
なんと4年4か月ぶりのオリジナルアルバム「One Song From Two Hearts」の発売を記念して、弾丸フリーライブを神戸と東京で開催すると発表されたのです。
まさか年内にもう一度コブクロのライブに参加できるチャンスがあるとは思いませんでしたし、それがフリーライブというのもまさかという感じでした。
個人的には今月は珍しく土日も予定が入っている日が多かったのですが、たまたまこのライブの日は予定が入っていなかったというのもまさかのラッキーでした。


誰でも入れるフリーライブということで、気合を入れて始発で行くべきなのか悩みましたが、前日が忘年会だったためさすがに朝起きられる自信がなかったのと、キャパ8500人×4回公演ということで、いくらコブクロが人気アーティストでも最悪ラストの回には入れるだろうと予想し、8時半頃チケット配布場所に着く予定で家を出ました。
JR神戸線が遅れていて結局8時45分頃に到着しましたが、すでにチケット配布が始まっていて40分ほどで無事最初の回のチケットをゲット。
冬の屋外に何十分も並ぶのはもっとつらいかと思っていましたが、人が密集していたのと、この時はまだ天気がよかったのとで、意外に楽だった印象でした(始発で来たような人は寒くて大変だったでしょうけど…)。
その後開場までの時間の方が、風は強いし雨は降ってくるしで、つらかったです。
アルバムの歌詞カードにスタンプを押せるコーナーがあったのですが、長蛇の列になっていて、あまりの寒さだったので断念。
とりあえず会場のホールへ向かってみると、入り口近辺でコブクロくんに遭遇。
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トナカイ小渕くんとサンタ黒田くん、プレミアムライブの会場にも来ていたらしいですがその時は会えなかったので、やっと会えたね!という感じでした。
間近で見ると、いろんなリアクションを取ってくれる愛想のよさで、意外なかわいさでした。
ホールの中へ去っていくコブクロくんを見送り、ふと見ると先ほどあきらめたスタンプのコーナーがホール前に移動してきていて、しかもあまり人が並んでいない!
すかさずそちらへ向かって、ほとんど並ぶことなく無事スタンプもゲット。
自分のタイミングのよさにびっくりでした。
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さて、ここからは東京公演に参加予定の人にはネタバレになる可能性大ですので、ご注意くださいませ。












会場内、アリーナはブロック指定のオールスタンディング。
私は真ん中よりちょっと後ろくらいのブロックでした。
厚着をしてくる人が多いことを想定していたのか会場内はほとんど暖房が効いておらず、開演も15分ほど遅れたので、立ちっぱなしで待ち続けた末にコブクロの2人が登場した時にはもうそれだけで感動(笑)
今回はバンドメンバーはいなくて、コブクロの2人だけ。
いつものライブとは違い、MCから始まりました。
小渕さん(以下「コブ」)「フリーライブにようこそ!」
黒田さんはお辞儀をして「おはようございます」と丁寧にあいさつ。
コブ「みんな朝早くからありがとう!」
黒田さん(以下「クロ」)「今日何時に起きたん?えっ、4時?…新聞配達でもやってるんですか?」
ライブでは定番の「どこから来ましたか」の質問で大阪から来た人が大多数を占めると分かると、
クロ「小渕さん、大阪の人ばっかりですよ。大阪でやればよかったんちゃう?」
ワーッと拍手が沸き起こると、
クロ「でも会場がありませ~ん♪え?長居でやる?ほんなら今それ言った人が長居の会場借りて!」
冬の長居陸上競技場ライブはさすがにキツイな~(^^;)


そして、やっぱり今日も小渕さんの衣装が気になる黒田さん。
クロ「小渕、なんでスカート履くのやめてん!もうあと2、3回履いてほしかったわ!」
コブ「嫌やもう~、さんざんああだこうだ言われるし…」
クロ「シャツにデニムって、田中義剛さんか!頭の中が花畑か!」
コブ「それはお前や」
ここのやり取りはネタ合わせしているのではと疑ってしまうほどテンポのよい漫才でした。


小渕さんはギターを持って歌の準備に入っているにも関わらず、マイクをスタンドから外し、そのスタンドも脇に押しやって、しゃべる気満々の黒田さん。
クロ「もう俺は1時間でもしゃべったるぞ」
と、危うくトークライブになるところでしたが、そこはなんとか歌う気になってくれたようで(?)、1曲目は予想していた通り「One Song From Two Hearts」。
なぜか観客全員で英語らしい発音で曲名を言えたら歌ってあげると言われ、二度ほどやり直しさせられました(笑)
ここまで笑い続きのMCだったのに、曲が始まると一気にがらりと雰囲気が変わるのがさすがですね。
ギター一本でのこの曲はプレミアムライブでも聴きましたが、その時よりさらに迫力が増しているように感じました。
何より小渕さんも黒田さんも声がすごく出ていて、ステージからじかに歌声が迫ってくるような感覚がすごかったです。


2曲目は「ギター1本でやるのは久しぶりなので練習してきました」という「紙飛行機」。
が、小渕さんイントロをミスってやり直し。
コブ「これホンマに難しいんやから!成功したら拍手やで」
2回目はしっかり成功して、拍手喝采。
ギター1本の「紙飛行機」はとても優しくて、気持ちよく聴けました。
歌い終わった後に黒田さんが紙飛行機を取り出して客席の方に飛ばそうとしましたが、2~3度チャレンジするも全然飛ばずにその都度スタッフさんから戻されたのには笑いました。
しかもその紙飛行機を広げてみると、そこには「輪」と大きな一文字。
コブ「今年の漢字や!何1年締めくくろうとしてんねん。さてはもう紅白気分やな!?」


3曲目に行く前に黒田さんに「今日はフリーライブでお金もらってへんから曲説せえへんのか」と突っ込まれた小渕さん。
コブ「だって話が長いとか『小渕校長先生のお話』とか言われるし…」
クロ「確かに長い。途中で倒れてる人いるもん」※いません。
コブ「でも僕子どもの頃先生になりたかったんですよ。だって先生ってかっこいいじゃないですか。でも高卒ではなれないって知ってあきらめたんです。大学行きたくなかったから。早く働きたかったから」
クロ「え~、俺は教師だけは絶対嫌やわ。どんなに生徒のために尽くしても陰で『あの先生くっそムカつく』とか言われんねんで。俺そんなん耐えられへん」
このくだりでは小渕さんが金八先生のモノマネもやってくれました。
こういうMCの後にやるのがバリバリのバラードである「モノクローム」というのがまたコブクロらしいなと。
活動休止中の小渕さんの思いが投影されたラブバラードである「モノクローム」はギター1本だとさらに切なさが増していました。
個人的にもこのライブで聴けたらいいなと一番期待していた曲だったので、聴けてうれしかったです。


そしてラストの4曲目は「ソチオリンピックの曲です!」ということで「今、咲き誇る花たちよ」。
ティンホイッスルや管楽器で華やかなアレンジの曲ですが、ギターとハーモニカだけだと、それでも十分華やかさはありつつ、なんだか力強くて男らしさも感じました。
この曲は特に2人のハーモニーがきれいで、ちょっと目が潤んでしまいました。
本当に素敵だったので、またギターとハーモニカだけのバージョンで聴ける機会があるとうれしいです。


最後に小渕さんが「大発表です。1人1公演ってことだったけど、2回目3回目も聴いてもらっていいことになったから!」と言い、黒田さんも「じゃあまたね」と言ってくれましたが、次の公演までの時間つぶしがつらいなぁと思ったので素直にこの1公演のみで帰ってきました。
完全に2人だけのライブは初めてでしたが、思った以上によかったです。
40~50分の公演時間でしたが満足感たっぷり。
MCも面白かったし、コブクロは本当にギターと歌声だけで勝負できるアーティストなんだなというのが実感できました。
いつものライブより男性比率が高く、初参加らしい人も多くて、ちょっと普段と雰囲気が違っていたのも新鮮でよかったです。
寒かったけど早起きをして行った甲斐がありました。
またこんなイベントをやってくれることを期待します。
…欲を言えば今度は大阪で(笑)
ありがとうございました!!