tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『忘れられない』谷川史子

忘れられない (マーガレットコミックス)

忘れられない (マーガレットコミックス)


その日、母は帰ってこなかった。秘められたその過去を追いながら、自分自身の忘れられない恋と向き合う智花。そして出した結論は──? 愛しつづけることの意味をあたたかい視線で問う表題作ほか、胸にせまる読切り3編を収録。
【収録作品】つまさきで踊る/エンドレスマーチ/春の前日/告白物語

谷川さんの作品はやっぱりいいですね、泣かされます。
この短編集はちょっと大人向けのお話が収録されています。
表題作「忘れられない」、お母さんとの関係、そして元彼との関係が印象的でした。
忘れられない人や思い出は、忘れられないまま生きていく。
ハッピーエンドではありませんが、切なくも前向きな主人公・智花の姿勢に泣きました。
他の作品だと『春の前日』が、超短編ながらも切なくてよかったです。
あとがきマンガでも触れられている通り、最近悲恋ものが多い気がするけど、谷川さんの作品はハッピーエンドでもそうでなくても泣けます。