tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

KOBUKURO FAN'S MADE LIVE @大阪・万博記念公園 東の広場

9月9日、コブクロの復活を記念したフリーライブに参加してきました!
万博公園内の広い芝生広場で行われたこのライブ、入場者は5万人を超えたと言っていたので、コブクロ史上最大規模のライブになりました。
当日は雨も心配されていたのですが、結局ライブ中は全く降らず、むしろ西日がきつくてかなり暑いという状態。
コブクロは今までの野外ライブでもお天気には恵まれることが多かったのですが、今回も見事な晴れ男ぶりを発揮してくれました。
…いやいや、きっと太陽もコブクロの復活をお祝いしてくれたんだよね!?
少しずつ秋の気配が漂い始めた空の下、5万人ものファンと共にコブクロ復活をお祝いできて、とても幸せな、心に残るライブとなりました。


さて、ここからは時系列でライブレポートをしていきます。


15時の開演に先立ち、14時半くらいから、大阪のラジオ6局による共同キャンペーン「ラジオにタッチ」のPRがありました。
MBSの河田アナやABCの三代澤アナ、FM802のDJ・ヒロ寺平さん(コブクロファンのことを表す「コブファミ」という言葉を作った方だとか!)など、大阪ではおなじみの方々が登場して、大阪人としては地味にテンションが上がりました。
そのPRが終わった後、定刻通りにライブを開始するのでレジャーシートなどは片づけるように言われ、みんな立ち上がって開演を待ち構えていると、流れてきたのは先日発売された「ALL SINGLES BEST 2」に収録されている「交響曲第5296番」。
ライブ開始を告げるにふさわしいフルオーケストラの旋律に聴き惚れていると、バンドメンバーが続々登場。
テンションがどんどん上がっていく中、曲が終わって、ついにコブクロの2人が登場!
小渕さんは客席に手を振りながら笑顔で走ってきて、黒田さんはその後をゆっくりと歩いてきて…という、活動休止前となんら変わらない登場シーンに胸が熱くなりました。
そして、いつもはステージ裏で行われていて、ライブDVDなどでしかお目にかかれない、お互いのこぶしをぶつけ合う儀式を、なんと今回はステージ上でやってくれました!
一度は生で見てみたいと思っていたのでとてもうれしかったです。
興奮が最高潮に高まる中、いよいよライブ開始!


1.「轍」
この曲はやっぱりイントロのギターストロークでテンションが上がっちゃいますね。
1曲目に選ばれることが多いのもうなずけます。
アウトロでは「コブクロが帰ってきたぞ〜!!!」と小渕さんが叫んでくれました。


2.「潮騒ドライブ」
夏の野外ライブにはぴったりのこの曲。
久しぶりのお手手振り振りがうれしかったです。
そういえば最初の歌詞「ひと月ぶりに快晴の日曜日」を「一年ぶり」と変えて歌ってくれてましたよね…?


2曲歌い終えたところで、改めて「ただいま〜!!」と小渕さんの挨拶。
もちろん「おかえり〜!!!」とみんなで返しました。
やっとこの言葉を言える時が来て、うれしくてうれしくて仕方がなかったです。
小渕さんも黒田さんも、再びライブステージに立てる喜びがあふれているようでした。
「きっと1年前からみんながこの万博公園のステージを待っててくれたんだと思う」という小渕さんの言葉に感動。
本当におかえりなさい!!


3.「未来への帰り道」
意外な選曲その1。
でもよく聴いていると、歌詞が再び歩み始めた今の2人にぴったりだなと思いました。
季節も秋の曲なのでちょうどよかったですね。
ライブで聴いたのは初めてでうれしかったです。


4.「コイン」
意外な選曲その2。
今までのライブでもほとんど歌われたことのないマニアックな曲だと思うので、予想外すぎてびっくりしてしまいました。
でもこの曲も、「会いたい」「声が聴きたい」という思いが歌われていて、ファンのコブクロへの想いと重なるなと思いました。
電話のコール音を表す「プルルルル」のところ、小渕さんが一番高い音まできれいに出ていて、結果的に完全復活をアピールする1曲になりました。


5.「手紙」
この曲の前のMCがよかったです。
「手紙」は、小渕さんが海外に渡る友人に贈った曲だというのはファンの間では有名な話ですが、「人のために書いた曲が、今は自分に向けた曲のように思える」と小渕さん。
時には立ち止まることも、休むことも大事だと、身を以て実感した今のコブクロだからこそ歌える曲だなと思いました。


6.「流星」
活動再開後のテレビ出演でも何度か歌ってくれましたが、この日の「流星」が一番よかったと思いました。
小渕さんの声もきれいに出ていたし、黒田さんの声は優しさも力強さも両方感じられて、これぞコブクロ!と思わせてくれました。


7.「To calling of love」
この曲の黒田さんは本当にかっこいい…。
大好きな曲なので、今回もうっとりと聴き惚れてしまいました。
CALLINGツアー以来のライブバージョンで、しかもピアノ部分がさらにアレンジされていて、ますますパワーアップしていたのもよかったです。


「To calling of love」の熱唱に対する盛大な拍手が収まったところで、黒田さんがおもむろに「僕、小渕さんをはじめ、スタッフのみんなにも謝らないといけないことがあります」と言い出しました。
「僕たちライブ前に何度も何度もリハーサルするんですよ。で、スタッフに『最初の2曲は無線マイクを使って、そのあと有線のマイクに替えるんで』って言って有線のマイクを用意してもらって、何度もリハしたのに、すっかり忘れて今日ずっと無線マイクで歌ってる!」
そこで「To calling of love」のラストを再び熱唱。
「♪To calling of〜 (あっ、マイク無線のまま…) ♪you〜〜〜♪」
まさかのタイミングで思い出したものですね(笑)
小渕さんも「嘘やろ!?you〜♪って有線の『ゆう』やったん!?」と膝から崩れ落ちていました。
でも、「あああ〜、今日意外と緊張してたんかも…」と言う黒田さんに「俺が緊張せんようにと思って代わりにお前が緊張してたんか」とちょっとうれしそうでした。


「とくダネ!」の小倉さんが観に来ている話などがあった後、やや唐突な感じで小渕さんが言い出したのは、「早口言葉にハマっている」という話でした。
「僕けっこう早口言葉得意なんですよ。でも1個だけどうしても言われへんのがあって…『あぶりカルビ』なんですけど」というくだりから、まさかの5万人で早口言葉(笑)
確かに「あぶりカルビ」は難しくて、連続して言おうとするとどうしても途中で「あぶりカブリ」になってしまいます。
黒田さんは得意のエエ声(笑)でゆっくりと「あぶり、カルビ」と言って小渕さんに「早口言葉って言ってるやろ!」と怒られていました。
小渕さんが「お客さんで『あぶりカルビ』3回言える人がいたらギターあげてもいいわ。できる人〜?」と呼びかけるも、会場はシーンとなって誰も手をあげませんでした。
「ステージに上がれてギターもらえるかもしれへんのに、コブクロのファンは誰も手あげへん。そういうとこ、好きよ」
黒田さんは「あぶりカルビかぶりまくりラクリマクリスティ」とか言ってましたが…。


そして、ライブといえば恒例の記念撮影。
撮影前にウェーブで会場の心を一つにするのがコブクロライブでのお約束です。
ところが1回目のウェーブはなんだか微妙な感じ…?
「今日のウェーブなんか地味やな〜と思ったら、みんな立ってたんやね!」
そう、この日はオールスタンディングライブでした。
ということで一度座って仕切り直し。
今度はしっかりときれいにウェーブができ、「ただいま〜」「おかえり〜」のコールと共に無事に撮影終了。
その勢いのまま盛り上がりコーナーへ入ります。


8.「Summer rain」
またもやお手手振り振り!
小渕さんこの曲好きみたいですね。
それにしても野外ライブなのに雨の曲とは…。


9.「神風」
ここで登場したのは布袋モデルの白いエレキギター!
小渕さんが今年の誕生日に布袋寅泰さんからもらったとブログに書いていたギターですよね。
敬愛する先輩ギタリストの力を借りて、いつも以上にパワフルな「神風」でした。


10.「memory」
歌いだしがアレンジされていて、いきなりスローテンポで「青い季節の中で〜♪」と始まりました。
でも暑い野外ライブの終盤での連続ジャンプはちょっと、いやかなりきつかった…。
好きな曲なので、頑張って跳びましたけどね。


いつもの通り、「ストリートのテーマ」のサビを歌ってアンコール。
再びステージに登場した小渕さんもしっかり指笛で応えてくれました。
話を始めようとして、すぐに涙声になってしまった小渕さん。
すかさず何か話しかけようとした黒田さんを制して、「何も言うな!今日は泣かないって決めてきたんやから!」。
なんとか涙をこらえて話してくれたのは、活動を休止してから3〜4か月経った頃に、黒田さんが音楽の勉強などをして復帰の準備を始めているということを人づてに聞いた、という話でした。
「黒田が待ってるぞ、だから頑張れって言われて」
スクリーンに大映しになった、黒田さんの照れ隠しの無表情が面白かったです。


EN 1.「YELL 〜エール〜」
この曲は復帰後テレビ初出演の時に歌っていましたね。
その時よりもずっと安定感のある歌でした。
小渕さんがリラックスして歌えているようなのが何よりもうれしかったです。


EN 2.「ココロの羽」
「みんなの歌です。一緒に歌いましょう!」ということでフルコーラスを5万人で、手をつないで大合唱。
途中、小渕さんの歌声が途切れ、あふれ出るものをこぼさないように空を見上げた場面がありました。
ストリートでこの曲を歌っていた頃に、この日のことを想像できたでしょうか。
5万人ものファンが、手をつないで大合唱しているという未来を…。
これからも、想像もつかないような素晴らしい未来を一緒に見られるといいね、と心から思いました。


「ココロの羽」ではステージから降りて客席を回ってくれたコブクロ。
最後は社長やバンドメンバーも一緒に、恒例の「またライブで会いましょう!!」の言葉で締めてくれました。
その後は長時間にわたる規制退場になりましたが、スクリーンでPVやコブクロのメッセージ動画(規制退場への協力のお礼を言って、なぜかEXILEの曲を変なダンス付きで歌っていました・笑)を流してくれたので、待つのも苦になりませんでした。
細部にまで心配りをしてくれて、最初から最後まで楽しいライブになりました。


7か月間の活動休止の理由は小渕さんの喉の不調でしたが、この日のライブでは予想以上にしっかり声が出ていたので安心しました。
そして何よりも、いつものコブクロらしいライブだったことにホッとしました。
2人の絶妙のハーモニーも。
笑いと涙のバランスのとれたMCも。
お笑い芸人にも負けないテンポの良いやり取りも。
何度も何度もファンに感謝の気持ちを表してくれる2人の姿勢も。
…ああ、コブクロが本当に帰ってきてくれたんだな、とこの日初めて本当の意味で実感できたように思います。


復帰おめでとう。
そして、ありがとう。
これからもずっと、コブクロのファンであり続けます。