tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

Mr.Children TOUR 2011 SENSE@京セラドーム大阪

昨日5/15に京セラドーム大阪で行われたミスチルのライブに参加してきました。
ライブレポ…とは呼べないライブ感想文をお届けします。
奇しくもツアーファイナル公演だったのでもういいよね?ということで、ネタバレありでお送りします。


京セラドームでのライブは、一昨年のSUPERMARKET FANTASYツアー以来3回目。
今回は3塁側スタンド下段の注釈付指定席だったのですが…確かに注釈付。
目の前にどーんと鉄塔が(^_^;)
ステージ中央を思いっきり鉄塔が邪魔をしていて、メンバーが登場してもほとんど見えず(特に桜井さんの立ち位置)…。
そのせいか、1曲目の「NOT FOUND」が始まっても私の周りはあまりテンションが上がらず、むしろどう乗ったらいいのか分からずみんな戸惑っている感じでした。
誰も手拍子すらしていなかったし。
1曲目が終わって2曲目との曲間に桜井さんが「行くぞ大阪〜!」と叫んだ辺りからようやく盛り上がり始めたかなという感じでした。
ドームのような大きな会場では仕方のないことだと承知はしていますが、やはりアリーナとの温度差ができてしまうのはちょっと寂しいですね。
アリーナツアーサイズのスクリーンをそのままドームに持ってきたせいか、画面も小さめで見えにくかったような気がします。
音響もあまりよくなく、なんだか耳にキンキン響いて正直少し不快感もありました。


でも、それでも。
ミスチルのライブでいつも感じる、ものすごいエネルギーは今回も変わりありませんでした。
何て言うのかな、大きな大きな「場の力」みたいなものを感じるんですよね。
ミスチルを好きな人たちひとりひとりが持っているエネルギーが膨れ上がって一気に爆発して充満しているような、この力があれば世界を変えることだってできるんじゃないかと思えるような、そんな力。
今回のMCでの桜井さんの言葉を借りるならば、「希望」の力が、確かに会場中にあふれているように感じられました。
ライブ会場をそういう場に変えるのはもちろんMr.Childrenの力。
だてに長年日本の音楽業界のトップを走ってきてるわけじゃないということを見せ付けられるような、圧倒的なパワーを持ったライブでした。


この京セラドーム公演は、3月に大阪城ホールと和歌山ビッグホエールで行われるはずだった公演の振替えとして行われたものです。
私はもともとチケットが入手できず、これらの公演に参加予定はありませんでした。
――3月11日。
その日は、応募していた大阪城ホール公演の当日券の当落発表日でした。
結果が気になっていた時にあの大災害が起こり、テレビに映し出される想像を絶する被害状況を見て、ライブのことなど完全に頭から吹き飛びました。
気がついたら公演は延期になっていて、どうなるのかなと思っていたら京セラドーム大阪での振替え公演が発表されて。
なんとかチケットを入手し、あきらめかけていた今回のツアーに参加することができたのです。


震災が起こらなければ、きっとツアーには参加できなかった。
逆に言えば、震災が起こったから、私は今回のツアーに参加できたのです。
皮肉なめぐり合わせに複雑な思いはありました。
仙台と盛岡の公演は振替えのめどが立たないまま…チケットを入手できていたのに参加できないという状況の人が大勢いる中で、「風が吹けば桶屋が儲かる」式にチケットを入手できた私が参加して、申し訳ないというか何と言うか…。
でも、参加できてよかったです。
桜井さんの歌を、言葉を、直接聞けて本当によかった。
大きなパワーに包まれて、たくさんの勇気と希望をもらうことができたから。
ミスチルにもらった力を、少しでも被災地への支援のための力に変えていけたらと思っています。


振替え公演の実現にはスケジュールなど諸々の調整に、Mr.Childrenのメンバーや小林武史さんをはじめ、たくさんのスタッフの方々の苦労と努力があったはずだと思います。
困難な状況を乗り越え、最善を尽くしてライブを届けてくれた全ての方に、心から感謝します。
ありがとう!!
次は9月に長居陸上競技場でお待ちしています!
…って、チケット取れるかしら…(-_-;)