tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 2月号

ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2011年 02月号 [雑誌]

ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2011年 02月号 [雑誌]


2月号はステキ女子のための英語特集ということで、インタビューも全て女性の方。
1人目はジュリア・ロバーツさん。
映画「食べて、祈って、恋をして」公開にあたってのインタビューです。
この映画、原作本がベストセラーなんですね。
ジュリア・ロバーツさんは大ヒットになる前にこの原作を読んでいたそうです。
そして、映画の制作では、原作で主人公が経験することにより近いことを実際に体験する努力をされたそうです。
原作がベストセラーだからこその、原作のファンにも満足できる作品作りをという配慮があったのでしょうね。
原作とまるで別物になってしまう映像作品も少なくない中、そういう作り手の姿勢は好感が持てるなぁと思いました。
監督と彼女の相性もよかったようで、きっと素敵な映画に仕上がっているのではないかと思います。
さすがはハリウッドのトップ女優、という貫禄を感じさせるインタビューでした。


2人目はミシェル・オバマ大統領夫人。
彼女が主導している子どもの肥満撲滅キャンペーン「Let's Move!」と、アメリカの食育についてのインタビューです。
「Let's Move!」は、オバマさん自身が自分の子どもたちの食事に関して感じていた問題を解決するために学び、収集した情報をアメリカ中の他の親たちと共有するために始めたキャンペーンということでした。
大統領夫人という立場だからこそ、その影響力を利用してできる活動だとも言われていました。
食育と言っても難しいことではなく、糖分の多い飲み物を減らしたり、週に1度はちゃんと調理した温かい料理を食べさせたりといった、ちょっとした変化を重ねていくことが重要で、ファストフードなどのジャンクフードも禁止する必要はないそうです。
う〜ん、アメリカ人の食生活って、日本人が持つ印象では、ハンバーガーや炭酸飲料など、カロリーの高いものばかり食べているという感じですよね。
それをほんの少し変えるだけでも、継続的にやっていけばきっと大きな効果があるんだろうなぁと思いました。
オバマさんの話し方はスピードは速めでしたが、話の内容がよく整理されていて、話し慣れている人の話し方という印象でした。
さすがは大統領夫人ですね。


最後は宇宙飛行士の山崎直子さん。
山崎さんと共に宇宙へ行った飛行士たちも一緒にインタビューに登場していました。
やっぱり宇宙へ行くという、普通の人が体験できないことを体験した人たちの話はとても興味深いですね。
宇宙ステーションの外の温度変動の激しさだとか、地上に戻ったときの身体の感覚だとか、実際に宇宙に行った人にしか分からない話がとても面白かったです。
それから、宇宙飛行士たちが宇宙滞在中にやっていたツイッターの話も、実際に山崎さんや野口聡一さんのツイッターをフォローしていた私にとっては、裏話的な面白さがありました。
宇宙から直接地球に、たくさんの人たちに向けてリアルタイムの情報を届けられるツイッターの登場で、宇宙がより身近に感じられるようになるのではないかという山崎さんの話に同感です。
山崎さんの英語は、文法的な間違いもたびたびありましたが、柔らかい印象のアクセントと発音で、日本人女性らしい英語だなぁと思いました。
同じ日本人女性として、お手本にしたい英語のひとつでした。