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tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 2月号

ENGLISH JOURNAL ( イングリッシュジャーナル ) 2010年 02月号 [雑誌]

ENGLISH JOURNAL ( イングリッシュジャーナル ) 2010年 02月号 [雑誌]


2月号のインタビュー1人目はミュージシャンのスティングさん。
表紙の写真が渋くてかっこいい!
ロックバンドのポリスを解散後はソロとして活動を続けている彼が、冬の曲を集めた最新のアルバムや、ポリスの再結成について語っていました。
最新アルバムについては当初、クリスマスの曲を集めたものにするという提案があったそうなのですが、スティングは自分がそれほどクリスマスに興味がないことから、宗教色を薄めて冬の曲集となったそうです。
彼の宗教観が私と似ていて、共感することしきりでした。
それは、宗教は人間の想像力を結集したものだという考え方です。
私もスティング同様特に信仰心は持っていませんが、宗教はとても興味深いものだと思います。
なぜなら、音楽も美術も、全ての芸術は宗教がなかったら生まれてこなかったものだからです。
そしてスティングは、冬は暖かい家の中で物語を作るのに最適な想像力を刺激される季節だから、きっと宗教も冬に生まれてきたのではないかと思う、と話していました。
なるほど…確かに言われてみればそうかもしれない、と思えてきます。
ちなみに、一度再結成されたポリスについては、もう一度再結成することはないとはっきり言われていました。
メンバーの方向性が違うということが一番の理由のようですが、ファンにとってはちょっと寂しい言葉かもしれないなぁ。


2人目はハーブ研究家のベニシア・スタンリー・スミスさん。
京都の大原で、築100年の古民家を改築して住みながら、ハーブを育てたり庭造りをしているイギリス出身の女性です。
日本人の旦那さんと二人三脚で京都新聞にエッセイを連載したり、本を出版したり、NHKの番組に出演したりしている方です。
本業は英会話スクールの主宰のようだし、NHKの番組は毎週のレギュラー番組で、講演会や執筆活動も行っているということで、かなり忙しそうな感じがする人ですが、ガーデニングの時間を取れないようでは意味がないので仕事を断ることもあると話されていました。
インタビュー全体を通して、きっと時間の使い方が上手い人なんだろうなぁという印象を受けました。
古い家を手直ししながら住み、いろんなものを手作りし、花や草木を育てて…と非常に優雅な暮らしぶりのように思えますが、それは時間を有効活用してやるべきことやらなくていいことをきちんと整理し、取捨選択してこその暮らしなのだろうと思います。
本来自然と共に暮らすということは手間がかかることが多いということですしね。
日本に長く暮らして英会話の講師もされているためか、標準的な発音でとても分かりやすい英語でした。


最後は作家のシリン・ネザマフィさん。
著作の『白い紙』が昨年第108回文学界新人賞を受賞し、芥川賞候補にもなって話題になったので、ご存知の方も多いと思います。
イラン出身で神戸大学に留学後、日本企業に勤めながら小説を執筆しておられ、現在はドバイに駐留しているそうです。
母語アラビア語とのことですが、英語もかなり流暢。
文法的な間違いが時々あるものの全然気にならないレベルで、発音にもそれほど訛りはなく、かなりの早口で話されていました。
これだけ英語が話せれば、留学先として英語圏の国ではなく日本を選んだという理由も納得できます。
それにしてもうらやましいなぁ。
3ヶ国語を自在に操り、母国語以外の言語で小説を書いて文学賞を受賞するだけの語学力と文才があって、実は理系で本職はシステムエンジニアって、多才にもほどがあります。
それに比べて英語を習得するだけで20年近くも悪戦苦闘し続けている私って一体…。
やめやめ、上を見たらキリがないですよね。
『白い紙』はイラン・イラク戦争下の高校生同士の恋愛を描いた作品で、日本人にイランを紹介するような内容にもなっているとのことなので、文庫化されたらぜひ読んでみようと思います。
現在ドバイで働きながらも、日本の出版社とも連絡を取り合って新作を執筆中とのことなので、今後の活躍も楽しみです。