tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『清々と (1)』谷川史子

清々と 1 (ヤングキングコミックス)

清々と 1 (ヤングキングコミックス)


田中清(さや)は名門女子校・鈴蘭女学院の新入生。
憧れだった制服に身を包み、期待に胸を膨らませて入学した清ですが、周りの友達は本物のお嬢様だらけで、ちょっと気後れ気味……
果たして清は淑女になれるのでしょうか? 
ひとつの女子校の中で繰り広げられる、生徒の、そして教師の、ほんのり泣けるあったかい物語が詰まった、ココロ洗われる今どき珍しい本当の乙女の物語―――。

いい!!
これはいい。
さすが谷川先生!


超名門お嬢様校に進学した高校1年の清(さや)。
清の親友のみやびちゃん。
男子校出身のちょっと頼りない生物の先生。
生徒をしっかり指導しなければと力が入るあまりに笑顔を忘れた英語の先生。
そして、先生や生徒たちをいつも温かく見守る校長先生。
全ての登場人物がとても素晴らしい。
お嬢様校の雰囲気にまだ慣れきっていない清も、持ち前の素直な性格で徐々に学校に溶け込んでいきます。
「清らかな」という形容詞がこんなにふさわしい学園青春漫画も他にないでしょう。
「いい人」ばかりが登場する「いい話」なのに、嫌味がないのも谷川さんの作品だからこそだと思います。
私は「ほんのり泣ける」(上記紹介文より)どころか、かな〜り泣いてしまいました(^_^;)
不器用でも精一杯頑張っている人たちの姿って泣けますね。
ああ、こんな学校に通ってみたかったなぁ。
続きが楽しみ。