tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

「犬と私の10の約束」

犬と私の10の約束[プレミアム・エディション](2枚組) [DVD]

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知っていますか?犬たちのほんとの気持ち―
世界中が涙した短編詩「犬の10戒」から生まれた、犬と少女の成長と絆を描く大ヒット感動作!
北海道・函館で暮らす14歳の少女・あかりの家に一匹の子犬がやってきた。前足の片足だけが靴下をはいたように白いゴールデン・レトリーバーに、あかりは” ソックス”と名付けた。母はあかりに、犬を飼うときには、犬と「10の約束」をしなければならないと教えてくれた。その約束を交わした瞬間から、あかりとソックスは一緒に大人への道を歩き始める。
母の急死、父の突然の辞職、初恋、憧れの仕事、初めての一人暮らし、恋人の事故・・・あかりの人生を揺さぶる、さまざまな出来事。どんな時も、ずっとそばにいて励ましてくれたのはソックスだった…。 知っていますか?犬たちのほんとの気持ち―

テレビ放映されたものを鑑賞。
いや〜もう泣いた泣いた。
ありがちとも取れるけれど、正攻法の感動ストーリー。
ゴールデン・レトリーバー「ソックス」の愛らしさ。
…反則でしょ、これは。


とにかくソックス(役の犬)が可愛いのなんのって。
仔犬時代のソックスも、大人になってからのソックスも、年老いたソックスも、全部可愛い。
そして演技力がすごい。
主人公の少女あかりが教えてもらう「犬の10戒」の中に「私にも心があることを忘れないでください」というのがあるけれど、ちゃんと「意思」を持って演技するソックス役の犬たちを見ていると、本当に心があるんだなぁと実感しました。
やんちゃな仔犬時代はもちろん可愛いけれど、おとなになってからも本当に可愛い。
特に音楽に合わせてしっぽを振るシーンがすごく可愛くってキュンとなりました(*^_^*)
犬好きにはたまらない映画だと思います。
だけど決して可愛いだけではなくて、犬を飼うということには大変なことももちろんあるんだよということを教えてくれる映画でもあります。


また、犬とのかかわりを通じて少女が大人へと成長していく物語なので、決して犬がメインというわけではありません。
主人公を演じているのは、少女時代が福田麻由子さん、大人時代が田中麗奈さん。
2人ともさすがの演技力で安心して見ていられます。
福田さんから田中さんへのバトンタッチも自然で、意外とこの2人、似ているのかなぁとも思いました。
また、パパ役の豊川悦司さんがいい味を出しています。
田中麗奈さんと豊川悦司さんってよく考えたら「SOY JOY」のCMでおなじみのコンビですね。
相性がいいのか、とても素敵な親子を好演していました。
脇役も意外に豪華な役者さんが揃っていて、なかなか見ごたえがあります。
脚本はまぁ、感動モノの王道って感じですね。
意外性はないけれどちゃんとツボを押さえていて、クスッと笑える部分もたくさんあり、泣かせる部分ではきっちり泣かせてくれます。
獣医になった主人公あかりの就職先が旭山動物園というのはちょっとやりすぎな感じもしましたが、犬以外の動物も見られたのは動物好きとしてはラッキーでした。
残念なのは舞台が北海道なのにちっとも北海道という感じの場面がないこと。
海のシーンが多いので、どちらかというと南国のような感じがしてしまって…。
あかりもノースリーブとか、夏っぽい服装ばっかりだし。
で、函館駅が出てきて「あ、そういえば北海道だったっけ…」みたいな。
雪の場面がないせいでしょうね。
さすがに冬の北海道ロケは難しかったのかもしれないけれど、せっかくの舞台設定が生かせていないなぁと思いました。
犬は雪遊びも好きですし、せっかく北海道なら雪とたわむれるソックスも見てみたかったなぁ。


犬が好きな人、犬を飼ってみたい人、とにかく泣きたい人におすすめ。