tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 2月号

先日、ウン年振りにTOEICに申し込んでみました。
3月に受験します。
本当に久々のTOEICで、前回とは出題形式も変わってしまっているので不安ですが、毎月このENGLISH JOURNALのリスニングCDを聴いている成果が出るといいな…。


2月号のインタビュー1人目は、「ザ・リング」や「21グラム」などに出演した女優のナオミ・ワッツさん。
彼女はイギリス出身ですが、後にオーストラリアのシドニーへ移住しており、両国の国籍を持っているそうです。
その移住先のシドニーで、オーディションで一緒になったのが縁で知り合ったのがニコール・キッドマンさん。
女優として、自分の演技に自信が持てずにいた頃に励ましてくれたのがニコール・キッドマンで、今でも大親友なのだそうです。
インタビューの最後に、ナオミ・ワッツは自分の好きな言葉を「自己不信」、嫌いな言葉を「自己満足」だと言っているのですが、この2つの言葉に彼女が歩んできた人生が投影されているのではないかという気がしました。
ナオミ・ワッツの女優としてのキャリアはどちらかというと遅咲きなのではないかと思いますが、自分に妥協を許さない性格で、またニコール・キッドマンの励ましがあったからこそ成功できたのでしょう。
話し方も落ち着きがあって分かりやすく、芯が強くて頭のいい人、という印象を受けました。


2人目はジャズギタリストのパット・メセニーさん。
音楽という芸術についての話のせいか、ちょっと抽象的な話題が多くて聞き取りも理解も難しかったですが、話の内容自体はなかなか興味深かったです。
特に、彼には2人の子どもがいて、子どもに対する音楽教育についての話が印象に残りました。
中には音楽を子どもに押し付ける大人もいるが、それは間違いだと。
親に音楽や楽器を押し付けられると、子どもは反発してうまくいかない場合が多いので、子どもの興味の向くままに任せると話されていました。
これは音楽に限らずどんな教育やしつけにおいても当てはまることでしょうね。
また、本当によい音楽を耳にすると、人は直感でそれがよい音楽だということが分かるのだとも言われていて、なるほどなと思いました。
音楽は感じるものなのですね。


3人目はアメリカ出身の日本のプロ囲碁棋士、マイケル・レドモンドさん。
私は囲碁について全く知識も興味もなく、この人の名前も聞いたことがなかったのですが、日本代表として囲碁の世界トーナメントに出場していたり、NHKの囲碁番組に出演したりもしているということなので、おそらく囲碁の世界では有名人なのだと思います。
彼は中学生の時にアメリカで囲碁に出会い、囲碁の勉強をするために来日してプロ棋士の下に弟子入りしたそうです。
中学生で親元を離れて文化の異なる外国で生活するというのは大変なことだと思うのですが、レドモンドさんは「弟子仲間にいじめられたりしたけれど、そのおかげで日本語がすぐに話せるようになった」と何でもないことのように話されていて、強い人なんだなぁと感心しました。
弟子生活はとても厳しいものだったそうですが、囲碁が好きだという気持ちが強かったからこそ耐え抜いて、日本代表になるまでになったのだと思います。
こういう目的がはっきりしている人というのは、たとえ異文化の中でも馴染むのも早いですし、語学の習得も早いですよね。
私もただ「英語が好き」だけではなくて、「英語で○○がしたい」という目的意識をしっかり持たないといけないなと改めて思いました。