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tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 1月号

1月号のインタビュー一組目はロックバンドのザ・ローリング・ストーンズと映画監督のマーティン・スコセッシさんという異色の組み合わせ。
なぜこんな組み合わせのインタビューかというと、スコセッシ監督がザ・ローリング・ストーンズのライブ映画を撮ったからなんですね。
有名映画監督が有名ロックバンドのライブ映画を撮るなんて面白い試みだなぁと思いました。
日本で言うと北野武監督がサザンオールスターズのライブを撮ったみたいな感じ…?(なんか違うな〜)
実際スコセッシ監督にとっても、ザ・ローリング・ストーンズのメンバーにとっても非常に面白い撮影になったようで、始終笑い声の絶えない楽しいインタビューでした。
ザ・ローリング・ストーンズはメンバー全員が何かしら発言していましたが、訛りは全員バラバラな感じがしました。
特にミック・ジャガーはオーストラリアっぽい訛りがあるように思いましたが…イギリス出身ですよねぇ??


2人目はロンドン漫画博物館の学芸員であるケイト・サージェントさん。
漫画(cartoon)の発祥の地であるロンドンで数多くの漫画作品を展示している博物館で働くサージェントさんの、自分の仕事への誇りが伝わってくるインタビューでした。
日本では京都にマンガミュージアムがありますが、ヨーロッパにも各国に漫画博物館があるんですね。
日本では1コマ風刺漫画(新聞に掲載されているようなもの)も4コマ漫画もストーリー漫画も全部ひっくるめて「漫画」といいますが、このインタビューではcartoon、caricature (風刺漫画)、graphic novel (大人向けの長編ストーリー漫画)など各ジャンルごとに異なる名前を使っていて(ちなみに日本の漫画のことはmangaと言われていました)、さすが漫画発祥の地だけあって学術的な分類という点では日本の漫画よりも発達しているのかなという感じがしました。
ちなみにこの博物館のほかの美術館や博物館と違うところは、入場者が展示作品を見て大声で笑ってもよいところだそうです。
なんだか楽しそうな博物館ですね。
サージェントさんの話し方は落ち着いていてとても聞き取りやすかったです。


3人目はアメリカの作家、ジョン・バーナム・シュワルツさん。
知日家のシュワルツさんは、皇后美智子さまをモデルに、民間から皇室に嫁いだ女性を描いた小説"The Commoner"を発表して話題になりました。
アメリカ人の視点から皇室を描くとどうなるのか興味を持ちましたが、邦訳は今のところ出ていないようですね…。
原書で読むしかないのか。
インタビューを聴いた限りでは、日本人ではないからこそ客観的に日本の皇室の現状を見ることができているように思いました。
日本人だったらこんな発言はしないだろうなと思われるような、かなり突っ込んだ内容にも言及されていました。
いつの間にやらどこかへ消えていってしまいましたが、女性天皇の是非に関する議論が日本で巻き起こっていた頃、そのことに関するアメリカやイギリスのマスコミの記事をいくつか読みました。
雅子さまを「籠の鳥」のように捉える文章が多かったと記憶しています。
シュワルツさんもやはりその意見に近いのではないかと思いました。
「一般人」から「象徴」へという、その大きな変化について描いた作品とのことなので、機会があれば読んでみたいと思います。