tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

「KOBUKURO FAN FESTA 2008 〜10 YEARS SPECIAL!!!!〜」


【収録曲】
(ディスク1)
1:YELL〜エール〜
2:コンパス
3:潮騒ドライブ
4:Million Films
5:永遠にともに
6:風
7:手紙
8:Ring
9:光
10:遠くで・・
(ディスク2)
1:ストリートのテーマ
2:神風
3:memory
4:ココロの羽
5:ANSWER
6:時の足音
7:桜

今年の9月6日にコブクロ結成10周年を記念して行われたライブが、DVDになりました。
私は幸運にもこのライブに参加することができました。
自分が参加したライブで、曲目もMCも、流れは全部分かっているのだから、細かいところまでチェックしながら冷静に見れると思っていました。
でも、いざDVDを再生してみると…泣けて泣けて仕方ありませんでした。
もちろんライブ当日も感動はしましたが、DVDで改めて見ると、当日は見えなかった(ステージが遠すぎて)部分まで見られるためか、さらに感動が増すようでした。
泣ける場面はあちこちにありました。
涙だか汗だか、もはやどちらか分からない液体で顔をぐしゃぐしゃにして「遠くで・・」を熱唱する小渕さんの横顔のアップに。
観客が手をつなぎ一緒に歌ったインディーズ時代の幻の名曲「ココロの羽」に。
暑さで辛そうな(熱中症になっていたそうです)黒田さんが最後の力を振り絞るように歌った「ANSWER」のラストのソロに。
広い広い会場の競技場のスタンド席までもマイクなしの2人の生声が響き渡った「桜」のアカペラに。
アリーナ席の観客の呼び声に応えて登場されたコブクロの事務所の社長さんの号泣する姿に。
コブクロが去った後のステージのスクリーンに流された、コブクロからのファンへのメッセージに。
コブクロのDVDを見るのはこれですでに4本目ですが、これほど泣けたのは初めてでした。


改めてDVDでこうして見てみると、野外ライブだったのがよかったなぁと思います。
ステージ上は暑くて本当に大変そうでしたけど、映像として野外はとても綺麗でした。
空の青、雲の白、山の緑…。
自然の色彩がきれいで、屋内のライブ会場の照明や映像では生み出せない美しさがあると思いました。
それらを見ていると、当日会場で感じた風や、セミの鳴き声や、トンボがたくさん飛んでいたことなどが思い出されました。
野外の会場でなければそうした感覚的な記憶を呼び覚まされることも少なかったでしょう。


コブクロの2人は、野外(路上)で出逢って音楽活動を始めた2人がまた10周年の区切りに野外でライブができたことへの喜びと感謝を語っていました。
つい先日、2人は突然思い立って渋谷でストリートライブをしたそうです。
新曲のプロモーションのための仕組まれたゲリラライブなどではなく、歌いたいから仕事抜きでただ歌いに行ったという、本当に純粋なストリートライブ。
私を含め、多くのファンがこの話に感動し、大喜びしました。
ベストアルバムを300万枚売り、レコード大賞を受賞し、紅白に4年連続出場を果たすトップアーティストになって、コブクロを取り巻く環境は大きく変わったと思います。
それでも2人は出逢った頃の、ストリートミュージシャン魂を忘れてはいなかった。
インディーズ時代最後の曲「ANSWER」で歌われている「変わり続ける為に 変わらずにいるよ」という言葉を、この10周年の年に2人は身を持って示してくれました。
この2人なら、きっとこの先も自分たちの原点を忘れずに、どんなに大物になったとしても謙虚に歌い続けてくれると思います。
そんな2人のことを、これからもずっと応援していきたいです。