tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 12月号

12月号はイギリス英語特集号ということで、インタビューも3人中2人がイギリスの方でした。
その1人目は、エルトン・ジョンさん。
今さら説明の必要もないであろう、日本でも超有名な歌手ですね。
「Your Song」とか「Candle in the Wind」とかが有名なんでしょうけれど、私は映画「ライオン・キング」の主題歌「Can You Feel the Love Tonight?」が好きです。
インタビューは「神童」と呼ばれた子ども時代の逸話(曲を1回聴いただけで楽譜もなしに完璧にピアノで弾くことが出来たとか、初めて作曲したのは4歳のときだとか!!)から、名曲が生まれた際の秘話まで、さまざまな話題に及びました。
「Your Song」は30分でできたとか、とにかく才能あふれる人なんですね〜。
他のミュージシャンに対する辛口の批判やスキャンダルなどでいろいろ世間を騒がすことも多いエルトン・ジョンですが、インタビューを聴いている限りでは落ち着いた語り口で、自身が同性婚をしていることに引っ掛けたきわどいジョークも、聴衆が自分に何を期待しているかをきちんと分かった上でそれに応えるサービス精神が感じられました。
イギリス英語はずっとなじみがなかっただけに苦手なのですが、彼のイギリス英語はすごく聞き取りやすかったです。
それはたぶん、歌手だけあって声がいいからだと思います。
スピードも速すぎず遅すぎず適度な感じで、しっかり腹から声が出ているのでとても分かりやすかったです。


2人目はBBCの人気トーク番組「ハード・トーク」のプレゼンターである、スティーブン・サッカーさん。
「ハード・トーク」では世界の著名政治家らが、番組が用意した非常にストレートでシビアな質問に答える形式のインタビュー番組だそうです。
英語が母語ではないゲストの場合も必ず英語でトークをしなければならないとのことで、非常に興味を持ちました。
世界的に有名な政治家が通訳を通さずに外国語で話をするということにはある種の危険も付きまとうものだと思いますが、逆に外国語だと美辞麗句でごまかしたりする余裕がなくシンプルでストレートな話になりそうで、聞く側としては面白いんじゃないかと思います。
もちろんご本人は冷や汗をかいたりしているのかもしれませんが、普段偉そうな政治家のそんな姿を見るのも一興かと(趣味が悪い??)。
でも日本の政治家でこの番組に出られそうな人はというと…思いつきませんね、全く。
ちょっと検索してみたらYouTubeでけっこう見られるようなので、後でいくつか視聴してみようと思います。
ちなみにサッカーさんの英語ももちろんイギリス英語ですが、BBCのアナウンサーだけあってこちらも非常に聞き取りやすいです。
でも一般イギリス人の英語はまだまだ苦手で、ほとんど聞き取れないことも多いです。
慣れるには実際にイギリスに行ってみるしかない…のかな。


3人目は未来学者のアルビン・トフラーさん。
「未来学」って…何??って感じでしたが、これまでの歴史に基づいて未来を予測したり分析したりしようという学問なんですね。
「過去がこうだったから未来はこうなる」なんて容易に言えるものではないと思いますが(下手したら胡散臭い予言者と紙一重ですし…)、経済とか環境とか今世界を騒がせている話題に関して将来の動向を予測し、予測される未来に対して今どのような手を打つべきなのかを考えることは大切ではないかと思います。
特に「富」というものに関して、単純に経済的に豊かであることだけを「富」とするのではなく、精神的な豊かさも「富」に含まれるといったような話が印象に残りました。
トフラーさんはアメリカ人で、もちろんアメリカ英語なのですが、イギリス英語の(しかもかなり聞き取りやすいイギリス英語の)インタビューを2連続で聴いた後だったせいか、なんだか少し違和感みたいなものを感じてしまいました。
特に訛りが強いわけではないと思うのですが…やっぱり語学は「習うより慣れろ」ですね。