tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 10月号

ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2008年 10月号 [雑誌]

ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2008年 10月号 [雑誌]

10月号のインタビュー、1人目は映画「幸せの1ページ」に出演しているジョディ・フォスターさんとジェラルド・バトラーさん。
ジョディ・フォスターは好きな女優さんの1人なのでうれしかったのですが…ものすごい早口ですね(^_^;)
それほど難しいことは言っていないのだけれど、とにかく話すスピードが速いのでついていくのが大変でした。
「幸せの1ページ」についてジョディは、やっと子どもたちと一緒に観に行くことのできる映画に出逢えてうれしいと話していました。
う〜ん確かに…今までのジョディの出演作は、あまり子どもも安心して観られるようなものは少なかったですもんね…。
ジョディの息子さんが原作本が好きで読んでいたので、映画化が決まる前からこの作品のことは知っていたとのことでした。
自分のお気に入りの本が映画化されて、しかもそれに自分の母親が出演するなんて、息子さんはさぞかし喜んでいるのではないでしょうか。
また、この映画に出演している子役のアビゲイル・ブレスリンさんのことをジョディもジェラルド・バトラーさんも2人して絶賛しているのが気になりました。
どんな素晴らしい子役なのか、一度確かめてみたいです。


2人目はBBCのディレクター、ニール・コルディコットさん。
彼はBBCのブランド戦略に関する仕事をしているそうで、BBCにとってのブランドマネジメントの重要性について話されていました。
正直、マスコミのブランドって?とあまりピンと来なかったのですが、インタビューを聴いていくうちに納得することができました。
イギリスだけでなく、世界各国に番組を配信しているBBCにとって、BBCというブランドがどのような理念を持ち、その理念をどのように番組に反映させていくかを明確にすることは、視聴者から報道内容に対する信頼を得られるだけでなく、番組制作者が自分たちの作る番組内容がBBCにふさわしいかどうかを考える指針となるとのことでした。
昨今、インターネットの普及によって誰もが自由に情報を発信することができるようになり、マスコミの存在価値が薄れてきたとよく言われます。
ですが情報が増えて、どの情報が信頼できるのか分かりにくいというデメリットもあります。
そうした状況の中で、BBCが報道に対する姿勢を明確にしてブランドを確立することは、情報の受け手にとってもよいことでしょうし、またBBCが情報化社会の中で生き残っていくためにもとても大切なことなんだなと思いました。


3人目はナイキ創業者のフィル・ナイトさん。
こちらもブランドの大切さについて語られており、ニール・コルディコットさんのインタビューと合わせていい勉強になりました。
ナイキと言えばスウッシュというあのロゴマークですが、ナイトさんによると、あまりにもナイキの商品が売れすぎてあちこちにこのロゴがあふれかえったため、ブランド価値が逆に下がってしまったとのこと。
それは大きな予測違いであり、失敗とも言えると話されていました。
ナイキはスポーツ用品メーカーとは言え、ファッションブランドでもあるわけですから、あまりに同じロゴがあふれかえると、安っぽく見られてしまってマイナスになってしまいます。
商品を売ってブランドの知名度を上げ、収益を上げるというのはもちろんどんなメーカーにとっても大切なことですが、逆に売りすぎてもよくないというのがファッションブランドの難しいところなんだなと思いました。
このインタビューはナイキの社外取締役を務めていた経営コンサルタント大前研一さんがインタビューワーで、ナイトさんとは仲が良いためか、笑いの多い楽しいインタビューでした。