tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 7月号

むむ、Amazonで7月号が見つからない…(-_-;)


さて、7月号のインタビュー1組目は、スカーレット・ヨハンソンさんとナタリー・ポートマンさん。
若い女性2人のインタビューというのはなんだか華やかでいいですね。
2人とも子役として幼い頃から活躍してきて、お互いを尊敬していたという2人は"The Other Boleyn Girl"という映画(アメリカでは今年2月に公開済み、日本では10月公開予定で、邦題は「ブーリン家の姉妹」となるようです)で共演して意気投合したようで、このインタビューでも仲のよさがうかがえました。
途中でポートマンさんがくしゃみをしたら、ヨハンソンさんがすかさず"Bless you!"と言っていて、なんかいいなぁと思いました。
2人とも子役出身で、ユダヤ系で、ニューヨーク在住で、と共通点が多いので仲良くなるのも当然でしょうか。
でも2人のイメージはけっこう対照的なのではないかと思います。
この映画はその2人のイメージの違いを逆手に取ったのか、知的で優等生的イメージのあるポートマンさんが悪女役で、セックスシンボルのイメージが強いヨハンソンさんが優しくて良い娘役を演じているそうです。
どんな感じの映画に仕上がっているのか気になります。
若い人の英語は早くて聞き取りが大変だけど、2人とも楽しそうに話していたので聴いていて楽しいインタビューでした。


2人目はサチ・パーカーさん。
梨木香歩さんのベストセラー小説の映画化「西の魔女が死んだ」で「西の魔女」役を演じている女優さんです。
原作は読みましたが確かにとてもいい小説でした。
でも原作の小説がいいと、その映像化作品にはどうしても不安を持ってしまうのですが、このインタビューを聴いて「これなら大丈夫かも」と思えました。
パーカーさんご本人が「私にぴったりの役だった」と言われているように、もうしゃべり方からして「西の魔女」のイメージにぴったり。
穏やかで優しい語り口に癒される感じがしました。
パーカーさんのお母さんは大女優のシャーリー・マクレーンさんなんですね。
「西の魔女」役も最初はお母さんのほうにオファーがあったそうなのですが、お母さんは日本語がしゃべれないので、日本語に堪能なパーカーさんに役が回ってきたのだそうです。
パーカーさんは日本育ちで、元キャビンアテンダントとして成田行きの便によく乗っていたのだとか。
ちなみに両親は大の日本びいきで、パーカーさんの本名は「幸子」というのだそうです。
インタビューではユーモアや冗談もポンポン飛び出してとても楽しかったです。
次は渡辺謙さんと恋愛映画で共演したいそうですよ。
英語も聞き取りやすく、良いインタビューでした。


最後は投資家のジム・ロジャーズさん。
経済は私にとっては苦手分野なのですが、平易な言葉を使って丁寧に分かりやすく話されていたおかげで、私にも現在の、そして未来の世界経済の状況がよく分かりました。
やっぱり時代は中国なんですねぇ…。
これから生まれてくる子どもたちに親がしてやれる一番の教育は、中国語を身につけさせることだと話されていたのが印象的でした。
普通アメリカやイギリスなど英語圏では、英語がすでに国際語になっているからあまり本腰を入れて外国語の勉強に取り組んでいる人がいないじゃないですか。
そういう国の人が「中国語が必要だ」と言っているのだから、やっぱり中国の存在感はすさまじいな、と。
私も中国語、勉強してみようかな…?
その他には、人間はもっと歴史に学ぶべきだという話も印象に残りました。
今までの歴史の中には何度も「バブル」と呼ぶべき景気があって、バブルはどのバブルでも必ず最後は悲惨な結末を迎えているのに、世界は何度も同じ過ちを繰り返している、と。
これは経済に限ったことではないだけに、かなり納得のいく話でした。
経済って、あまり構えずに人間の普遍的な活動の一つだと捉えれば、そう難しいものでもないのかなと思えたインタビューでした。