tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 4月号

4月号から少しリニューアルして、ナレーションが全編英語になったり、各インタビュー前後の予習・復習コーナーができたりと、いろいろな工夫が増えました。


リニューアル号のインタビュー1人目はマット・デイモンさん。
知的なイメージがある人だなぁとは前から思っていましたが、ハーバード大学出身(卒業はしていないみたいですが)と分かり納得。
「グッド・ウィル・ハンティング」で脚本を共著したベン・アフレックさんとはずいぶん古くからの付き合いの幼なじみだそうです。
家族のことや、俳優になった経緯、今までの出演作品など、幅広い話題についての話が聞けました。
笑ったのは最後の方の「あなたをうんざりさせるものはなんですか?」という質問に対する答え。
「情熱的でも創造的でもない人。(ブッシュ)大統領のようなね」ですって。
彼も反ブッシュ派でしたか…。
というかここまでアメリカの有名人に嫌われてて大丈夫なんだろうかブッシュ大統領…。


2組目はノラ・ジョーンズジュード・ロウウォン・カーウァイ各氏。
そう、映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」の主役2人と監督の共同インタビューです。
この映画は観に行きました(私の感想はこちら)ので、インタビューも映画の内容を思い出しながらとても興味深く聴くことができました。
ウォン・カーウァイ監督にとってこの映画は初めての英語の映画ということで、中国との文化的な違いなど難しい部分も多々あったようです。
この映画の見所はやはり最後のキスシーンだということで、監督は熱くキスについて語っておられました(*^_^*)
ノラ・ジョーンズさんは初めての本格的な映画出演でしたが、監督にも信頼を持てたようですし、共演陣も豪華だったので楽しんで演技ができたようです。
確かに映画初出演がこの映画というのは、彼女にとってはかなり幸運なことだったろうなぁと思いました。
ウォン・カーウァイ監督の中国語訛りの英語(でも聞き取りにくくはない)、ノラ・ジョーンズさんのアメリカ英語、ジュード・ロウさんのイギリス英語と、1つのインタビューで3種類もの英語が飛び交い、なかなか楽しかったです。


3人目は元マイクロソフト社重役のジョン・ウッドさん。
マイクロソフトのエグゼクティブという立場を捨ててNGO"Room to Read"を立ち上げた人で、著書『マイクロソフトでは出会えなかった天職』は日本でも話題になったので、名前ぐらいは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
マイクロソフトのアジア地域担当として、アジアにおける経済格差を目の当たりにし、貧しい国の子どもたちに教育を受けさせる大切さを実感したことが、マイクロソフトを退職してNGOを立ち上げたきっかけだったそうです。
貧困などの問題に気づいても、なかなか行動に移せる人はいませんよね。
しかもマイクロソフトの重役という、誰もがうらやむような恵まれた立場を捨ててまで。
それだけでもすごい人だなぁと思いましたが、貧しい国では先進国の人間が資金提供から学校建設まで全てをやってしまうのではなく、現地の人々に資金作りや実際の建設作業をやってもらい、先進国の人間はそれをサポートするだけにしなければならない、自分たちで作った学校という誇りが持てれば、その後も維持するために努力していくから、という話になるほどと感心しました。
学校を作ることが目的になってしまって教育という一番大切なものを見失ってしまわないよう、神経を使っているということが伝わってきました。
英語はかなり早口でしたが、訛りなどは少なく聞き取りやすかったです。