tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

「マイ・ブルーベリー・ナイツ」

毎月1日の「映画の日」に年休が取れたので、久しぶりに映画を観に行きました。
ウォン・カーウァイ監督の「マイ・ブルーベリー・ナイツ」。
失恋の痛手を引きずりながら入ったカフェで、美味しいブルーベリーパイと優しい店主(ジュード・ロウ)に出逢った女性(ノラ・ジョーンズ)。
カフェの店主といい雰囲気になりつつも、失恋の痛みを断ち切れない彼女は、街を出て旅に出る。
旅の途中で出会ったのは、アル中の旦那と別れた女性(レイチェル・ワイズ)に若きギャンブル狂(ナタリー・ポートマン)。
彼女たちもまた、大切な人を失って涙していた…。
立ち直れないほどのひどい失恋をした女性が、旅をしながら少しずつ再生していく過程を描いたロードムービーです。


人によって好みが分かれる映画かもしれない(私の横の席で観ていたカップルのうち男性の方は終わった後「あ〜よく寝た」なんて言ってました)ですが、私はけっこう好きですね、この映画。
アメリカの映画ですが派手な部分は全くなく、ヨーロッパ映画のようなお洒落な雰囲気で、静かでゆったりとした音楽もとても心地よかったです。
多少暴力的なシーンがないではないのですが、その部分はソフトフォーカスになっていて(それがまた不自然じゃなくうまい演出がされています)、暴力シーンが苦手な私でも安心して観ていられました。
全体的に女性向けの映画でしょうねぇ、これは。
キャストもすごくよかったです。
ジュード・ロウはやっぱりかっこいいですね。
ノラ・ジョーンズは可愛い!
2人とも横顔がすごくきれいで、うっとりしてしまいました。
ラストのキスシーンなんかため息が出るほど美しいです。
西洋人はキスが様になっていいなぁ(笑)
レイチェル・ワイズはとてもきれいで演技も素晴らしいです。
夜の道端で泣きじゃくるレイチェル・ワイズノラ・ジョーンズが慰めるシーンがすごく好きです。
ちょっと悪ぶった感じのナタリー・ポートマンもいい味を出しています。
映像もなかなか凝っていて、冒頭とラストに挿入される、ブルーベリーパイにバニラアイスクリームが溶けていく映像がとても印象的でした。
休日にまったりと観るにはぴったりの、後味のよい映画でした。