tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

「AND I LOVE YOU」Dreams Come True

AND I LOVE YOU(DVD付)

AND I LOVE YOU(DVD付)


【収録曲】
01.a little prayer
02.ア・イ・シ・テ・ルのサイン 〜わたしたちの未来予想図〜
03.大阪LOVER - ALBUM EDITION -
04.アピール
05.さよなら59ers! - ALBUM VERSION -
06.CARNAVAL 〜すべての戦う人たちへ〜
07.NOCTURNE 001
08.きみにしか聞こえない
09.今日だけは - ALBUM VERSION -
10.UNPRETTY DAY!
11.またね - ALBUM VERSION -
12.もしも雪なら
13.AND I LOVE YOU

久しぶりにドリカムのアルバムを買いました。
初回限定版のパッケージはとても素敵で、歌詞カードも凝ったつくりで、本当に思いを込めて作られた大切な作品なのだということが伝わってきて、もうそれだけで感動してしまいました。
CDを聴く前から買ってよかったと思えたアルバムは初めてかも。
…というか、実のところCDを聴くのはちょっと恐かったんですよね。
発売前にYahoo!ニュースで最後の曲「AND I LOVE YOU」に込められた吉田美和さんの想いを知って、もうその時点で泣いてしまっていたから、曲を聴いたらどんなに号泣するハメになるのやら、と。
でも、実際に聴いてみたら、確かに切ない気持ちにはなったけれど、それでもなんだかとても元気になれる、いつものドリカムらしい作品に仕上がっていました。


やっぱり美和さんが歌う「恋する女の子」はいつでもすごく可愛い。
目の前にいたら「頑張れ」って言ってあげたくなるような、健気で、一生懸命な等身大の女の子を歌わせたら、絶対に美和さんが日本で…いや世界で一番!

覚悟はもうしてるって
大阪のおばちゃんと呼ばれたいんよ
家族と離れてたって
あなたとここで生きていきたいんよ


「大阪LOVER」

ちっちゃい裁縫セットだって いつもかばんに入れてる
でもそうそう そんないいタイミングで ボタンなんて取れない


「アピール」

「またね」このひと言に
こんなにもいろんな思いが詰まってるってことは
きっと一生 言えないんだろうな


「またね」

「UNPRETTY DAY!」では「かわいくないほんと」なんて歌っているけれど、いやいや、十分可愛いって。
私が男だったら放っておかないよ(笑)
どの曲でも、とても切なくて苦しい想いが歌われているのだけれど、聴いていると、苦しくてもいいから恋したいかも…なんて思えてくるから不思議。
やっぱり美和さんはすごいです。


でもそういう美和さんだからこそ…あんな別れはあまりにも残酷すぎた。
「どんな恋愛も、最後は必ず別れで終わる」…っていうのは、市川拓司さんの小説の文句だったっけ。
それは確かにその通りで、結婚の時に「死が二人を分かつまで」と誓うのは、その別れを覚悟するという意味でもあるのだろうけれど、美和さんのだんなさんはまだ33歳だったわけで。
美和さんも、だんなさんもどんなにつらかっただろう。
そして2人をずっとそばで見守ってきた中村正人(マサさん)さんも。
それでも美和さんもマサさんも立ち上がって再び前へ歩き始めた、その第一歩がこのアルバムなんだと思います。
最後の曲「AND I LOVE YOU」には賛否両論あるようだけど、美和さん自身も「私情を聞かせて申し訳ない」と歌っているけど、私はこの曲がこのアルバムに収録されてよかったと思っています。
やっぱり自らの経験から生まれる言葉が何よりも一番強い。
だから、歌手は別に私情を歌っても全然かまわないと思います。
むしろ、大切な想いを聴かせてくれて、本当にありがとうと言いたいです。
美和さんとだんなさんが2人で描いた「未来予想図」が、これからも美和さんの胸の中で続いていきますように…。