tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『ちゃれんじ?』東野圭吾

ちゃれんじ? (角川文庫)

ちゃれんじ? (角川文庫)


ひょんなことがきっかけでスノーボードを始めた。あっという間に虜になってしまった。原稿を切り上げ雪山に通う日々。徐々に上達していくのが楽しくてしようがない。自称「おっさんスノーボーダー」として、奮闘、転倒、歓喜など、その珍道中を自虐的に綴った爆笑エッセイ集。その他、カーリング、ワールドカップ観戦など、初モノに次々と「ちゃれんじ」しちゃいました。短編小説「おっさんスノーボーダー殺人事件」も収録。

どうも最近あまり読書に集中できていないような気がするので、ここらでちょっと一休み、ということで読みやすそうな東野圭吾さんのエッセイを選んでみました。
スノーボードにハマってしまった東野さんの「おっさんスノーボーダー」徒然記、といった感じで、スノーボードの話題に加え、日韓サッカーワールドカップ阪神タイガース優勝、カーリング体験など他のスポーツについても軽快に綴られていて、気楽に読めてよかったです。


スノーボードにハマる人の気持ちは分からないでもない。
いや、よく分かる…かも。
私も一度だけやったことがあるけど、スポーツ全般ダメダメな超運動音痴の私でも、半日だけの練習で1人で緩い斜面を滑り降りて最後もこけずに自分でブレーキをかけて止まれるくらいまではできるようになったから。
きっと練習すればするほど、自分の上達具合が肌で実感できるスポーツなんだと思います。
私のように普段雪に縁がない西日本の都会っ子にとっては、普段自分が生活しているところとは全然違う環境へ出かけていって雪と戯れるっていうだけでも十分楽しいしね。
東野さんはハマりすぎなような気もしなくもないですが(笑)
それにしてもスノーボードを始めた動機が不純だわぁ。
スノーボードが出来たら飲み屋で女の子にモテるかも…なんて。
サッカーワールドカップ観戦の動機も女の子との話題作りにしたいから…だし。
東野さんってけっこう男前だし、頭いいだろうから普通にしゃべってるだけでもそこそこモテそうだけどなぁ。
…まぁ、「もっと女にモテたい」というのは男性の狩猟本能だから仕方がないですね(?)
スノーボードを通しての他の作家さんたちとの交流関係も面白かったです。
なるほど、男ばっか4人も集まるとこんなこと話してるのね…とか(笑)
「大沢オフィス所属の某売れっ子女流作家」っていうのは名前を伏せる意味があったのか??


狙い通り軽い気持ちですいすい読めました。
よい気分転換になったと思います。
☆3つ。
…ところでどうでもいいけど東野さんって今独身なんでしたっけ?
あれ?
バツイチなのは確かなようだけど…。