tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『Harry Potter and the Deathly Hallows』

Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(US)

Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(US)

読み終わりました〜!!
途中全く読む時間がない日もあって、結局約1ヶ月かかってしまいましたが、たぶんこれまでで最速のスピードで読んだと思います。
読み終わった今の気持ちは、満足感と達成感でいっぱいである一方で、もうすべて終わってしまったんだというさみしさも感じています。
毎回のことですが日本語版が未刊行の本の感想ってどこまで書いていいものか分からないけれど、雑感を記しておきたいと思います。
致命的なネタばれ(誰が死ぬかとか)はしませんが、前情報はどんなものであれ見たくないという日本語版待ちのファンの方は以下は読まれないようにお願いします。
ただ、日本語版待ちの方にアドバイスをするなら、今のうちに1巻から再読して復習しておいた方がいいかも…。
ローリングさん、どの巻にもきっちりと最終巻に繋がる伏線を張ってらっしゃいますから。


正直言って5巻と6巻はちょっと冗長な感じがしていたし、発売前から真偽不明のいろんな噂が乱れ飛んでいたので少々不安も入り混じった気持ちで待っていた最終巻7巻でしたが、読み始めてみればそんな不安は吹き飛んで、ぐいぐいとハリーの世界に引き込まれていきました。
特に後半からの最後の戦いに至る展開は圧巻。
手に汗握る絶体絶命の危機と、意外な真実の解明と、感動的な場面の連続で、なかなかページに栞を挟むことができませんでした。
特にホグワーツでの最後の戦いの場面は早く映画で見てみたいです(気が早い?)。
また、ハリー、ロン、ハーマイオニーだけでなく、さまざまな人物がそれぞれ素晴らしい活躍を見せてくれるので、どんなキャラクターのファンの方も満足できるバランスのよさもあると思います。
特にこの最終巻で印象に残った人物を挙げてみます。
まずはルーピン先生。
なんていうか…あるシーンのルーピン先生がとても可愛くて、すごく親しみやすさを感じました。
ダドリー・ダーズリー。
…意外に思われるでしょうね、この名前を挙げるのは。
冒頭で彼は意外な言動を見せてくれます。
なかなか感動的でした。
ネビル・ロングボトム。
彼はハリー以上に素晴らしい成長を遂げた生徒の1人でしょう。
かっこいい活躍を見せてくれました。
ウィーズリー家全員。
もうこの家族は最高ですね。
全員本当に大好きです。
特にロンが兄妹やハリーに対する劣等感を克服してハリーと抱き合うシーンと、パーシーが…のシーンは感動しました。
そして…スネイプ。
もうこの人については…何も言えない。
"Look..at..me.."というセリフの意味が分かった時はもう…!


王道的な展開ではあったと思いますが、単純な「善」対「悪」の物語にするのではなく、「あの人物」の善の部分も悪の部分も両方見せることで、物語に深みが出ていたと思います。
期待を裏切ることのない、素晴らしい完結編でした。
ハリー・ポッターと出会えて本当によかった。
Ms.Rowling, I really thank you for all your 10-year work on Harry Potter!!
☆の数はもちろん5つ!