tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 4月号

もうかれこれ6年ほど定期購読している「ENGLISH JOURNAL」が、先月発売されたこの4月号から大幅にリニューアルしました。
今まで別冊付録になっていた「Voice of EJ」が本誌に綴じ込みになり、別売りだったCDも、本誌に毎号付録として付くことになりました。
結果として価格が約1,200円下がり、今まで「EJ」は高い!と思っていた人でも手を出しやすくなったと思います。
個人的にもこの値下げは歓迎したい(笑)
しかも、私は定期購読の契約が1月号で切れた関係で、リニューアル(値下げ)前の2月号・3月号もサービスでリニューアル後価格で購入することができました。
ラッキー♪
アルクさん、本当にありがとうございます。


さて、リニューアルされた新しいEJですが、基本的にリスニングCDの構成は変わっていません。
ただ、DJのショーンKさんによるリスニングナビが日本語で収録され、ラジオ番組のような感覚で聴くことができるようになりました。
これはけっこう楽しいかも。
本誌の特集との連動企画や、TOEICの練習問題が収録されるようになったのもうれしいです。
で、今月号のインタビューは、ヒラリー・クリントンさん、ロックミュージシャンのブルース・スプリングスティーンさん、シリコンバレー経営コンサルタントであるフランシーン・E・ゴードンさんでした。


ヒラリー・クリントンさんは言わずと知れた、かのクリントン元大統領の奥さんですね。
来年の大統領選に立候補し、アメリカ女性として初の大統領になるかも、と言われています。
その彼女の演説が収録されていたのですが、これが面白くって。
集まった観衆の歓声や野次もそのまま収録されていて臨場感たっぷりですし、ヒラリーの演説そのものも、彼女の荒い鼻息まで聞こえてきそうなほどの大迫力。
というか、アメリカの政治家には演説がうまい人が多いなぁ。
彼女も演説がうまい政治家の1人だと思います。
早口になることなく、誰にでも分かりやすい簡単な表現を使い、自分の主張を明確にし、強弱をつけたはっきりとした発音。
非ネイティブスピーカーの私でもとても理解しやすく、説得力のある演説だと思いました。
日本の政治家でここまで演説がうまい人って誰かいるかなぁ。
以前、通っている英語学校の授業で、逐次通訳の練習の題材として小泉前首相のスピーチを聴いたことがありましたが、けっこうひどかったですよ。
発音がはっきりしていなくて聞き取りにくいところがあったし、原稿読み間違えて日本語としておかしい文になってたり…。
やっぱりアメリカは多民族国家だからこそ、演説のうまさが政治家に求められるのかも。
日本では有権者のほとんどが日本語のネイティブスピーカーだから、多少分かりにくい話し方でも許されるところがあって、政治家がそれに甘えているのかもしれませんね。


ブルース・スプリングスティーンさんは「ボーン・イン・USA」という曲が有名な歌手です。
今は反ブッシュ派としての活動も行っているそうです…本当に反ブッシュ派多いなぁ(^_^;)
そのあたりの話は面白かったのだけど、このインタビューはとにかくインタビューアーの英語が早口すぎて聞き取れなくて参った…。
質問が聞き取れないと答えの方もちゃんと理解できないよ〜。
が、解説によると「これがネイティブスピーカー同士の日常会話のスピード」だそうで…うう、まだまだ修行が足りません。


経営コンサルタントのフランシーン・E・ゴードンさんの話は具体的な例を挙げての経営論で、あまり経営について知識のない私でも分かりやすかったです。
特に3M社の「ポストイット」(付箋紙)が生まれたきっかけは、別の商品開発の途中で起こった「失敗」だったという話が面白かったです。
失敗してもそこから何かを学ぶことができるのだから、ビジネスにおいては失敗を恐れずになんでもやってみることが大事という彼女の話にはなるほどと思いました。
英語も失敗を恐れずにどんどん使ってみなきゃね〜。